「松山千春 『明日が見えない』に思うこと~松山千春 全作品解説126」S2610
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◇更新履歴
V1.0:2014.9.16 初稿
V1.1:2014.9.17 文章修正
V1.2:2020.02.07 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のアルバム画像、歌詞を掲載、松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』収録情報を記載
V1.3:2020.03.15 松山千春コレクション『思い出』収録箇所記載
V1.5:2024.03.07 直近の演奏実績及び追記
■「明日が見えない」編曲者:奥慶一
1984年5月21日発売のアルバム 『愛を贈る』のLP A面4曲目(CD 4曲目/全10曲)
◇松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』DISC1-の11曲目
※ 直近の演奏実績
・松山千春コンサートツアー1991秋
◆レコーディングミュージシャン
◆所有収録CD・アルバム
◆所有収録アナログ・アルバム
◆所有収録ミュージックテープ・アルバム
◆2014.9.16~17 夢野旅人 2024.3.7 一部修正追記
2014年5月20日 大阪グランキューブ。
この日、ベースギターの恵美直也のお母さんが来場していた。
そこでアンコール。
千春が「ベースがメインの曲は無いか」とバンドマスターの夏目一朗に問いかけるも、該当する曲が見つからず。
「それじゃ『大空と大地の中で』を恵美に歌ってもらおう」ということになり、ベースのみで彼は、『大空と大地の中で』を歌ったという。
松山千春の楽曲の中で、ベースが印象的な作品。
近年なら「ばか野郎」。
あとは「ナイト・エンジェル」と、この「明日が見えない」ぐらいしか思い浮かばない。
1984年5月リリースではあるが、ライブでの初演は1988年春のツアーの後半あたり。
その後、「さだまさし 夏 長崎から'88」 など、夏のイベントや秋のツアーでも演奏されている。
その年、この曲でベースがセンターに出てブンブンいわせたのは六川正彦だった。
そんなベースやサウンドが先行していた「明日が見えない」。
明日が見えないと歌うぐらいだから、「眠れない」同様、暗鬱で光の見えない日々を歌っているのだろうと、脳裏で歌詞を反復してみた。
~この胸強く たたきつけている
お前の頬に あふれた涙 銀色のしずく~
~お前と 生きたい 全てをかけて~
~ささやかな愛が燃える もつれあう 明日が見えない~
と歌う。
~とても怖い とても寂しい
いつもひとり いつもひとり
誰か 今すぐ 僕をここから連れ出して~と歌う「眠れない」よりも、光がさしている。
だって、全てをかけてもいいと思える相手がいるんだもの。「眠れない」男は、いつもひとり、おまけに不眠症だもの。
なのに、明日が見えないとは、何を甘えたことを・・・と「眠れない」男は思うはず。
要は、逆に二人でいるから明日が見えない。
明日が見えないとは、二人の明日。
つまり周囲からは祝福されない不倫関係の間柄。
そう解釈するのが妥当。
1984年から30年。
「明日が見えない」というワードとサウンドだけでこの曲を聴いていましたが、今日、初めて歌詞の意味を考えました。
明日は見えないけれど、ひとりではなく二人。
そして、
~お前と 生きたい 全てをかけて~
と、思える相手がいて、そう思える若さが、この年になってしまうととても羨ましいです。
【追記】
10年後の令和の今日(2024.3.7)。
この記事を読み返してしたら、
♪悪い女と 呼ばれそうね
何が良くて 何が悪いの
「こいごころ」の歌詞が浮かんだ。
日本も、何が良いのか悪のか、恥か誇りか、善悪が分からなくなって、みんなしてミイラ取りがミイラになる時代になってしまったなと。
◆歌詞及びオフシャル動画・音源
この胸強く たたきつけている
お前の頬に あふれた涙 銀色のしずく
静かに見つめ
お前と生きたい 全てをかけて
青春の涙は 苦くせつなく 心をつたう
ささやかな愛が燃えるもつれあう 明日が見えない
ふるえる肩を 強く抱きしめて
はなしはしない 二人の愛は
運命にあずけて 流れてゆこう
お前と生きたい 全てをかけて
このままで愛にうもれいだかれて戻りはしない
求め合う心と心重ねて明日が見えない
青春の涙は苦くせつなく心をつたう
ささやかな愛が燃えるもつれあう明日が見えない
◇松山千春 2024.4.3リリース「友よ」
◆C. 松山千春全作品に思うこと~1982-1984松山千春全作品解説3
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