「松山千春 『ガリレオ』に思うこと~松山千春 全作品解説212~V1.3」S2831NF

 

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更新履歴
V1.0:2015.02.11初稿
V1.1:2015.11.07 ミュージシャン、RD、P&Dを追記

V1.3:2020.01.17 最新エディタにて作成、記事の差し替えおよび歌詞の掲載

 

■ 「ガリレオ」 編曲者:夏目一朗(オリジナル) 松山千春(弾き語り/非売り品入場者配布記念CD)
オリジナル:1999年8月1日発売のアルバム『ガリレオ』の8曲目/全11曲。

弾き語り:1999年8月13日~20日に開催されたサマー・ライブ'99「もうひとりのガリレオ」の入場者配布記念CDの3曲目。

◇松山千春選曲のベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』 DISC-2(夏)の11曲目


◆所有CD画像

 

◆RD:1999.2.22-5.21 / P&D:横山和之
◆レコーディングミュージシャン(楽曲個別ではなくアルバム『ガリレオ』全体のクレジット)

01. ドラム:島村英二、渡嘉敷祐一、三浦晃嗣

02. ベース:高水健司、岡沢章、美久月千晴、河合徹三
03. ギター(EG):松原正樹、徳武"Dr.K"弘文、松下誠、好永立彦

04. ギター(AG):吉川忠英、笛吹利明、今剛、古川昌義、千代正行
05. ドブロギター:尾崎孝

06. キーボード:エルトン永田、夏目一朗

07. フルート:春名正治

08. パーカッション:木村-KIMUCHI-誠、春名正治

09. ストリングス:KATOH JOE group、MASA SINOZAKI group
10. バイオリン:太田惠資

11. sys.OP:渋谷年治、NOBUHIKO NAKAYAMA、中西進

 

◆2015.2.11 夢野旅人

とにもかくにも、この曲はタイトルに酔ってしまった。

巷では、まず先に「ガリレオ」というタイトルが浮かんで、次に詞が書かれたとされているようだが、それは間違い。

 

曲を作り上げた時に、そういえばこんなことを言っていた人間がいた。

よくよく考えてみると、それがガリレオ・ガリレイだった。

最初から、ガリレオのことはまったく意識していなかった。

 

自分たちが何をどうしようが、それでも地球は回っているということを表現したかっただけ。

俺と同じような主張を先にしていたガリレオに、敬意を払い「ガリレオ」と名づけた。

これほどまでにすっぽりと見事にハマったタイトルもない。
もし、ガリレオ・ガリレイという男が地球に生まれていなかったら、この曲のタイトルは「松山千春」になっていたはずである。

 

そう月刊松山SAGA3 で述べている「ガリレオ」。

 

1999年夏のイベントのタイトルは「もうひとりのガリレオ」。

入場者に配布された記念CDには、この曲の弾き語りが収録されている。

「常識を飛び越えた非常識は天才」と語る松山千春。

この唄が初めて歌われたのは同年春の弾き語り。

「次のアルパムのテーマの核になる」といって「風よ人よ」と一緒に歌われた。


地動説を唱えたコペルニクス、ガリレオ・ガリレイ。
当時、地動説を唱えるものはすべて異端とされた。

ガリレオ・ガリレイにおいては、それを理由に有罪判決を受けた。

しかし非常識といわれていた地動説が、現代では常識となっている。

「何も出来ない、変わらない。 それを誰かのせいと諦めていませんか。 この地球は回っている。 あなたも自ら踏み出してみませんか。 ガリレオ・ガリレイは裁かれても地動説を唱えた。 誰に笑われても地球が回る事を証明した。 非常識を常識に変えた天才。 あなたも自ら動きましょう」。

曲を作っているときは、ガリレオ・ガリレイのことは頭にないと語っているが、タイトルを「ガリレオ」と名付けたことで、そう捉えていいだろう。


あえて書く必要もないのだが、自分は、この手のわかりやすい詩が苦手です。
明るく程よい軽快さのあるカントリーなアレンジも苦手である。

時間が経ってふと聴いたとき染み入ってくる歌詞が好きだ。
見方が変わった解ける、心境の変化で解釈が変化するような歌詞がいい。


過去、アルバムタイトルとなった「Message」や「STANCE」。

「Message」のように哀愁を帯びたメロディでもなく、「STANCE」のようにタイトな仕上がりでもない。

そういった意味において、自分にとって「ガリレオ」は弱い。


だけど、松山千春はフォークシンガーである。

聞き手に受けようが受けまいが、まっすぐと思いの丈を伝えるべきである。

こういった唄を、歌い続けなければいけない。

 

貧しい唄は歌っても卑しい唄は歌いたくない。

 

~あのね 今も 地球は 自ら回ってる 
信じようとも 信じまいとも~ 

 

ブレずに自身が歌いたい、伝えたい唄を、歌い続ける。

フォークシンガー・松山千春の重要なファクターの一つである。

 

自分は、ライブでこの唄や「君は僕」、「水溜まり」といった曲が歌われても、胸が高ぶることも、気分が高揚することはない。
だけど、「おお、今日(今回)もフォークシンガーを貫いてる」と実感する一曲ではあります。

 

 

◆歌詞

一人じゃ何にも 出来やしないと 貴方は端から あきらめている 
全くそうだと 相づち打てば 少しは心が 晴れるでしょうか 

あのね 今も 地球は 自ら回ってる 信じようとも 信じまいとも 

この世で一番 不幸な奴だと 貴方は自分に いいきかせてる 
ついてませんねと 同情されて 少しは心が むくわれますか 

あのね 今も 地球は 自ら回ってる 信じようとも 信じまいとも 

時代が自分を 認めないのは 誰かのせいだと 貴方は思う 
それなら貴方の 力でこんな 時代を変えては みませんか 

あのね 今も 地球は 自ら回ってる 信じようとも 信じまいとも 
あのね 今も 地球は 自ら回ってる 信じようとも 信じまいとも

 

◆松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説8~1996-1999

 

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