「松山千春 『風に抱かれて』に思うこと～松山千春 全作品解説113～ V1.2」S2456
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◇更新履歴
V1.0：2014.06.24 初稿
V1.1：2017.09.03 記事を修正、歌詞の追加（アメブロは歌詞の掲載が可能です）
V1.2：2019.10.07 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のアルバム画像を掲載
■ 「風に抱かれて」 編曲者：飛澤宏元
1985年11月28日発売のアルバム『 風の歌がきこえる』のLP B面7曲目（CD7曲目/全10曲）
◆所有収録アナログ・アルバム
・バースデイ・メッセージ応募はがき
◆所有収録CD・アルバム
◆所有収録ミュージックテープ
◆レコーディングミュージシャン
◆2014.6.24 夢野旅人
2014年6月22日。
山梨県韮崎から東京へ向かう車中。
便利になったものだ。
カーステレオのハードディスクに何十枚ものアルバムを入れらる。
ピッ、ピッ、ピッで飛ばす、選曲できる。
昔であればアナログ・カセットテープ。
カセットを入れ替えては巻き戻し。
22時過ぎ。
ラジオ「松山千春 ON THE RADIO」も聴き終わった。
ほうとうも、ドライブインで食べられた。
あとはまっすぐ帰るだけ。
松山千春の歌をピッピッ選曲しながら友人と聴いていた。
「愛という名の旅」。
電車で帰った友人の好きな歌。
こうやって聴いてみると、そんなに悪くはないね。
だけど、この曲と「踊る心」のほうが「風よ人よ」 より好きなんでしょう、彼女は。
男と女の感性の相違なんだろうかね、とか。
「踊る心」だったらランバダ調の「夏の陽」のほうがいいな、とか。
昔は、馬が牛だの、なんじゃこれ、と思ったけど、これ歌えるのは千春だけだもの。
このころの声の響きもいい。
これもライブで歌ってくれたら「夏の陽」と同じく新鮮だな。
俺たちが千春に求めているのって、変わらない千春と、ステージに関しては新鮮さなんだろうね。
そんな会話を友人とした。
別れ間際にきいたのが「風に抱かれて」。
「夢野さん以外、誰もこの曲を好きだ、いい、と云ったのを聞いたことがない」と、彼はいう。
1985年の秋のツアー「虹のかなた・Ⅱ」の本編のラストに歌われた。
アルバム『風の歌がきこえる』の収録曲から鑑みると、この曲が一番本編ラストに相応しいのだが、当時の自分は、意外だった、物足りなかった。
今、これを歌われたら、自分は間違いなくノックアウト。
全国回るとな、空港でいつも見る顔がいるんだよ。
奴ら、金貯めてくるんだろうな。
俺には、友達って言える奴がいない。
唯一、友達って言えるのは、
こうしてコンサートに足を運んでくれるお前たち。
今日も、自分と遊んでくれてありがとう（要約）。
そう云って歌われた。
友人は、そんなことを言われただけでも感動なのに、
そのあと、この曲を歌われたら堪らない。
そう言っていた。
～人をたよれば みじめになるから 僕はこうして 風に抱かれる
人の心を おしはかるより 僕はこうして 風に抱かれる～
現在の千春には、全国各地に音楽関係者のほか、親しい友人がたくさんいるのだろう。
だが当時は、プロ野球選手の新浦、角といった友人はいたとはいえ現在とは違う。
孤高ゆえの孤独感があった。
幼少期、少年期のコンプレックスも拭いされていなかったように思う。
初のテレビレギュラー番組は低視聴率。
二ューズレコートの倒産もこの時期に経験。
そんな時期だからこそ、貧乏だった、幼少期に悟った思いが、ストレートにこの歌に顕れたと思う。
この曲は、松山千春の半生を垣間見られる、 とても琴線にふれる名曲です。
◆歌詞
雲の切れ間に のぞく青空 僕の明日が 見えかくれする
いつも いつも 空をあおいで 僕はこうして 風に抱かれる
冬が静かに しのび寄るから 早く 誰かに 告げようか
人の心を おしはかるより 僕はこうして 風に抱かれる
今日はとても 気分がいいと 話しかける 相手もいない
長い長い 人生だから 僕はこうして 風に抱かれる
冬が静かに しのび寄るから 心 冷たく ふるえてる
人をたよれば みじめになるから 僕はこうして 風に抱かれる
人の心を おしはかるより 僕はこうして 風に抱かれる
風に抱かれる
◆松山千春全作品に思うこと～松山千春全作品解説4～1985-1987
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