「松山千春 『自壊』に思うこと~松山千春 全作品解説250~」S2917

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.04.24 初稿

V1.1:2019.10.04 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび 歌詞を掲載

V1.2:2020.11.10 追記

V1.5:2023.05.22 追記及びオフィシャル動画・音源のリンク

 

■ 「自壊」編曲者:飛澤宏元

2007年5月9日発売の60枚目のシングルの1曲目(全4曲収録)

 

 

◆所有CD画像

◆レコーディングミュージシャン

 

◆2020.11.10

2020.11.8 放送『松山千春 ON THE RADIO』でのコメント

 

昨日、11月7日。

ま、マネージャーの元と「今週はどんな曲かけますか」。 

うん、だな。

雪降ったしよ、やっぱり「初雪」はいくべや、な。

 

ほんで、やっぱりなお前な、好きであろうが、嫌いであろうが先輩のふきのとう、な。

細坪と山木か。

やっぱり奴ら、あの歌は、いい歌だからやっぱり全国の皆にな、

特に雪がめったに降ることがない、奄美大島とかな、鹿児島そして沖縄の皆にも聴いてもらおうや。

 

で、「最後の恋」って、俺弾き語りでやるわな。

 

じゃ、今回最後の曲は何にしようか。

と言った時にマネージャーの元が「今日はお父さんの命日ですよ」。

おお、7日な。

う~ん、11月7日、今から25年前か、1995年。

 

う~ん父さん、80歳で、今考えたらあれだな80歳。

まだいけたかもしれないよな。

 

糖尿病とあとは痴呆、認知症だな、ボケで。

最後はずっと病院でもう分かんない状態だったからな。

う~ん、残念と言えば残念だったけど。

母さんは、ま、来年満100を迎えるんだけど認知症で、
ま、俺が行っても全然分かってくれないし。

他のスタッフが「千春さんが来たよ、千春さん来てくれたよ」。

母さん、ミヨちゃんって言っても全然。

あ、けど母さんが生きてんだな、う~ん、笑ったり飯食ったり。

おい、ミヨちゃん、お前が生んで苦労して育てた千春だぞ。

今でも歌、歌ってるぞ。

 

その記憶は、もうないのかも知れないけど、長生きしてくれよ。

どうやら父さん、母さん共に認知症ということで、俺もいずれはそうなるのかもしれません。

 

う~ん、父さんは60代後半で呆けて来ました。

母さんは80代ぐらいからな、まったく分からなくなりました。

自分が今年65を迎えます。

 

果たして、いつまでこうやってラジオで、リスナーの方が聴いている。ということをしっかり分かりながらしゃべっていられるか、頑張りたいと思います。

今年はコンサートも無かったから、お前たちに会えなかったから、誠に申し訳ない。

っていう思いで来年はコンサート、頑張りたいと思ってます。

 

今回最後の曲は松山千春、俺の曲で「自壊」という曲を聴いていただきます。

これは自分が壊れて行ってしまう。

そんな思いで作った曲です。

 

一週間お元気で、最後までありがとうございました。

 

「自壊」O.A
 

◆2015.4.24 夢野旅人

~やがて 少しずつ 僕は 壊れていく~

と、松山千春の語りで始まる衝撃の問題作。

初演は、2007年4月27日、ツアーの初日であるよこすか芸術劇場。

 

ラジオ「風にのせて」が2月に終了となり、公的な発表もこの日が初めてである。

 

初めてきいた新曲「自壊」。

タイトルを知ったとき。

自らの意思で、自分自身の概念や常識を壊して、前に進む。

そんな内容を想定していたが違った。


自ら壊れていく。

読んで字のとおりだった。


~そっと抱きしめて 壊れゆく僕を

そっと抱きしめて 君の腕の中~

 

終演後、横浜の雑居ビルの居酒屋。

友人たちとの打ち上げ。


皆は、こんな歌詞を、まだ聴きたくはなかった。

と、茫然自失の状態だった。

 

去年2006年秋、四国・松山のコンサートで「この世で君が一番好き」 をリクエストされて際。

歌詞は忘れても、メロディーが出てこないことに本人、戸惑っていたもんな。

それで、年末から年明けにかけて腎臓結石を患ったし、そんな心境になったんじゃないかな。

 

それに、フォークシンガーじゃん。 壊れたら壊れた自分を歌うしかない。

歌い始めて死ぬまで、人生を通してメッセージを伝える。

それがフォークシンガー。 

どんな情けない姿になっていたとしても、

目を逸らさないで、最期まで見届けてくれよ。


そう自分には伝わったけど。

ま、本編ラストのこの曲続けて「Message」 を持ってくれば、衝撃さは薄らぐのにね。

 

そんな、ことを話した。

その後、ファンクラブマガジンをみた。
前作の
「祈り」 の夏目一朗プロデューサーの作品解説。

2006年の夏の岩見沢の野外が終わり、秋のツアーを意識し始めた初秋。

新曲ができたと連絡が入り、レコーディングに入っている。

 

録音したのは、「祈り」と「月あかり」 だが、

-----

今回のシングル、実はもう一曲、ものすごーく暗い曲もできていたんです。

「こんなのもあるんだ」なんて、少しだけ弾いてくれたんですが、

それも、それで、素晴らしい曲でした。

-----

と、ある。

 

ものすごーく暗い曲。

それがもしかすると、「自壊」だったのかなと、今思うわけです。

となると、「この世で君が一番好き」のメロディーがとんだコンサートも、腎臓結石を患う前に書き上げていたということになる。 「自壊」をリリースした一年後に「2020年の遺言」を書いて、狭心症で倒れている。

 

最悪のケースにならなかったからいいものの、

なんか、未来を予言するかのように歌ができている。

 

それだけ松山千春の歌は、本人の体内変化や人生、現実とシンクロしている。

嘘の欠片のない歌なんだなと、このレビューを書いていて思ったわけです。

 

◆歌詞及びオフシャル動画・音源


やがて少しずつ 僕は壊れてく 何を 覚えてる 何を 忘れてる
もしも 君の事 忘れていても そっと抱きしめて 壊れゆく僕を

きっと悲しみも きっと喜びも わけもわからなく なってゆくのだろう
けれど君の事 愛した事は そうさ胸の奥 奥にかくれてる

いつか突然に 叫び出す時も 遠く見つめても それは未来じゃない
何の意味も無く 怯えていたら きっと生きている 僕は生きている

やがて少しずつ 僕は壊れてく 何も不思議じゃない 誰のせいでもない
一人はいやだな 情けないけど そっと抱きしめて 壊れゆく僕を
そっと抱きしめて 君の腕の中

 

◆ 松山千春全作品に思うこと~全作品解説2005-2009 インデックス10

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