「松山千春 『僕は窓を開けた』に思うこと~松山千春 全作品解説326~V1.2」S3123NF

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.07.17初稿

V1.1:2015.10.09 ミュージシャンを追記

V1.2:2019.08.27 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替え及び所有のCD画像、歌詞、千春のコメントを掲載

 

■ 「僕は窓を開けた」 編曲者:夏目一朗
2003年11月5日発売のアルバム『風光る』の7曲目(全10曲)。

 

◆所有CD画像

 

◆レコーディングミュージシャン

01. ベース:河合徹三

02. ドラムス: 三浦晃嗣
03. ギター(AG):好永立彦、宇山基道
04. ギター(EG):好永立彦、宇山基道

05. ティナー・サックス:春名正治(BACCHUS)

06. プログラミング:中西進
07. タンブリン:夏目一朗

 

◆2019.8.27 夢野旅人

2019年8月25日放送の「松山千春のON THE RADIO」でのコメント

俺はレコーディング、そして秋冬のコンサートに向けてな、ま、一生懸命、レコーディングをし、曲を選んでます。

そんななかで、今回は、ああ、これ、こういう気持ちで作ったんだよなみたいなね、曲を何曲が聴いてもらいます。

まずこれは、相当俺が落ち込んでたんだろうな、松山千春「僕は窓を開けた」。

-CM-

というわけで「僕は窓を開けた」。

これ2003年な、「風光る」というアルバムに入っている曲なんですが、自分が48歳。
 

いわゆるあれだろ、ま、大人から親父な。

そしてその50前。

ま、全速力で走ってきて、ふと考えたらもうな、もっと頑張れよ、お前、こんなんじゃないだろう。

みたいなね、そんな気持ちになっていたときに、書いた曲なんだな。

いや今回よ、ちょっとコンサート楽しみにした方がいいぞ。

ね、俺もね、ま、こんな曲やなんかを歌っていいんだろうかという曲を選んでますからね。


◆2015.7.17 夢野旅人

2000年以降の新曲中心のツアーで、最もバラエティーかつインパクトがあったのは2003年秋のツアーだと思う(3曲目のメドレーで「銀の雨」の2番の歌詞をカットしたのはいただけなかったが)。

 

シングルのカップリングである「君の全てを」がオープニング。

他に新曲は、「僕は窓を開けた」、「最後の涙」、「風光る」、「町外れの丘」、「時流」と計6曲が本編で歌われた。

 

アンコールで「星空の夜は更けて」がレギュラー。

「Lovin' you」(バンド)と、「働きましょう」(弾き語り)でイレギュラー。

「白い雪」と「信号」が、どちらか日替わりで弾き語りで歌われた。

このツアーで、新曲は全部、披露されてた。


約15曲前後のセットリストのなか、新曲は9曲前後。

にも関わらず、満足のゆく内容に思えた(曲数は満足していない)のは、

新曲がバラエティーに富み、優れていたからに他ならない。

 

エレキギターにニット帽の千春。

「君の全てを」からの「僕は窓を開けた」のオープニングがよかった。

この2曲は新鮮なインパクトがあった。

 

「君の全てを」だけで終わっていたら、そのインパクトも半減していただろう。

僕は窓を開けた」。

にも、関わらず夏目一朗プロデューサーは、この曲をアルバムから外そうとした。

 

替りに、「なぜなんだ」(2015年現在未発表曲)を入れようとした。

すると千春は彼に云ったそうだ。

お前なんて失礼なことをするんだ。

これは俺が今回、曲を作ろうとした時に一番最初に出来た曲なんだぞ、と。


「僕は窓を開けた」瞬間から、いろんなものが出来たという(「松山千春の世界 風光る」からの要約)。

行き詰った閉塞感漂う「窓」から24年。

鈴木宗男の一連の騒動から1年半。


ツアー初日の厚木。

この曲を初めて聴いたとき。
 

~Ah-Ah- こんなにも身体が弱っている    

Ah-Ah- こんなにも心がへたっている    

もっともっと頑張らなけりゃ   

もっともっと根性しなきゃ~

 

憂いから解放された千春を感じた。

その空気感は、聴き手にも伝わる。

聴いていてスッカとした気分になった。

 

千春は、「松山千春の世界 風光る」で、前回のアルバム「egoist:エゴイスト」は、ある種、内向きな部分があったが、

今回のアルバムは、最初に出来たこの曲の詞でも書いたように「僕は窓を開けた」ことによって外向きになったっのだろう。


要するに、吹っ切れたんだろうな。
それは、人間関係だったり。

それまで自分に対して、世間が何と言おうが自分がこうありたい、

そう考えていたものが、ああ世間ってそういうものなんだとか。

あるいは、アイツにはさほど期待する必要ないかとか。

そういう意味で吹っ切れたと。

ある意味、開き直りの歌だよな。

 

そう述べている。

 

この曲はアルバムの源ともいえる。

そんな歌を外しちゃいかんわな。

 

しかし、このままでいくと「なぜなんだ」はお蔵入りでしょう。

どうして片方を外すではなく、両方、入れる。

もしくは、カップリングに追加して3曲入りという発想にならないのかと。

いや、ま、駄作なら仕方ないですが。

 

◆歌詞

僕は窓を 開けた 冷たい風が来た  
吸い込む事が 出来ない  
その時ふと 思う ぬくぬくと生きてた  
何だか おかしく 感じた  

 

Ah-Ah- こんなにも身体が 弱っている  
Ah-Ah- こんなにも心がへたっている  
もっともっと頑張らなけりゃ  もっともっと根性しなきゃ  

僕は窓を 開けた 人の流れが行く 
どうして みんな 足早  
一人ひとり残され 追いかける気も無く  
何だか 不思議に 感じた  

 

Ah-Ah- こんなにも身体が 弱っている  
Ah-Ah- こんなにも心がへたっている  

もっともっと頑張らなけりゃ  もっともっと根性しなきゃ  
もっともっと頑張らなけりゃ  もっともっと根性しなきゃ 

 

松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説9~2000-2004

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