「松山千春 『LONELY HEART』に思うこと～松山千春 全作品解説194～V1.2」S2812
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◇更新履歴
V1.0：2015.01.31 初稿
V1.1：2019.08.18 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび歌詞の掲載、所有CD画像を掲載
V1.2：2021.10.17 是正
■「LONELY HEART」編曲者：飛澤宏元
1990年11月10日リリースのアルバム『男達の唄』の2曲目（全10曲中）
◆所有CD画像(初回生産パッケージ)
アドレス帳封入
◆レコーディングミュージシャン：後日、追記
01. ドラム：
02. ギター（AG）：
03. ギター（EG）：
04. ベース：
05. キーボード：
06. パーカッション：
07. サックス：
08. ストリングス：
◆2015.1.31 夢野旅人
「自分らしく」 以外の、新曲はリリース前にライブで聴いた。
それだけに、新曲の印象はライブで決定づけられた。
秋のツアー「男達の唄」。
この時期は、千春に対して初めての反抗期。
ステージセットは演歌のよう。
衣装は地味。
並んだナンバーのカラーは似ている。
アンコールでの話が長くなり、歌う曲数は20曲前後から、17曲前後となった。
それまでのツアーとは印象が違った。
今思えば、現在のステージに近く、いうほど違和感はない。
ただ、自分がついていけなかっただけなのだろう。
10年先のステージを見ている様な感があった。
当時、なにより駄目だったのがアンコール。
畳み掛けてくれればいいのに、一緒に歌おうと、手本をきかせ、サビを練習。それが、「LONELY HEART」と、「DON DON」だった。
特に「LONELY HEART」。
～LONELY HEART LONELY HEART
心が ないている
LONELY HEART LONELY HEART
くだけた夢よ～
アリスの「美しき絆 ～Hand in Hand～」じゃないけれど、「さあ、お客さん同士、手をつないで一緒に歌いましょう」的な羞恥心と居心地の悪さを感じた。ただならぬ抵抗感を覚えた。
アンコールは話さないで、一曲でも多く畳み込んでくれよ。
そう思いながら、客席の斉唱をきいていた。
それでこの曲が嫌いになった。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で、どだい、今時、「さらば」ってどーなのさってブツブツ言っていました。ライブでの演奏率は高かったが、初めの印象が拭えず、ずっと好きになれなかった。
2007年春。
アンコールで「LONELY HEART」が歌われた。
2年ほど前に知り合った仲間のひとりが、2階から落ちそうな勢いで身を乗り出して満面の笑顔を浮かべていた。
「夢野さん、見ました？ 二番の～こんな男に いつまでも 振りまわされちゃいけないよ～と歌う千春さんの表情を」
千春はそこの歌詞で、前方の女性客に手で合図して微笑みに似たいい表情をする。
彼女は、その表情といいこの曲は堪らないという。
「そんなもんかね。 自分は苦しい表情で歌っている千春のほうが好きだが」といったものの、久しぶりにアルバムを再生して、この曲を聴いてみた。
乾いた楽曲の仕上がりと、ゴージャス感のある女性コーラス。
楽曲のグルーヴ的にも悪くなかった。
あれ、結構、いいじゃん。
やっとあの呪縛から解き放たれた気がした。
それから、一週間かけて千春の全楽曲を、いちから聴きなおした。
それから5年後。
十勝で、この曲のイントロを耳にしたとき、嬉しかったもの。
それは、あの日が初めてでした。
「LONELY HEART」を聴くと、初めての反抗期と、そんな出来事を思い出すのです。
◆歌詞
去らば 愛しき人の住む バックミラーに映る街
キザな台詞を使うなら 俺のすべてを賭けた街
LONELY HEART LONELY HEART
心が泣いている
LONELY HEART LONELY HEART
くだけた夢よ
去らば 愛しき人の住む 思い出だけを残す街
こんな男にいつまでも 振りまわされちゃいけないよ
LONELY HEART LONELY HEART
心が泣いている
LONELY HEART LONELY HEART
くだけた夢よ
LONELY HEART LONELY HEAR
心が泣いている
LONELY HEART LONELY HEART
くだけた夢よ
◆松山千春全作品に思うこと～松山千春全作品解説6～1990-1991
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