「松山千春、2019年春のツアー、2度目の公演中止に思うこと。 -公演中止に想う1997年10月8日(水) 松山千春 『俺の人生'97(秋)』 大宮ソニックシティでのコンサート。-」S6107

 

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◇更新履歴

V1.0:2019. 6.11 18:00初稿

 

■松山千春、2019年春のツアー、2度目の公演中止に思うこと -公演中止に想う1997年10月8日(水) 松山千春 『俺の人生'97(秋)』 大宮ソニックシティでのコンサート。-

◇記念チケット


◇ミュージシャン

01. ギター(AG): 丸山政幸
02. ギター(EG): 好永立彦
03. ベース: 藤岡敏則(ツアー中盤から木村和夫が務める)
04. ドラムス: 小林勝彦
05. キーボード(S): 夏目一朗
06. キーボード(P): 柴草玲
07. サックス&パーカッション :春名正治

08. コーラス:西川光子

 

◇2019.6.11 夢野旅人

今年2019年春のコンサートツアー。

当初、17本目に予定されていた6月6日いわき公演が急性喉頭炎により中止。

昨日10日、大阪初日公演でステージに立つものの、今日11日の大阪二日目の公演が同病の悪化により中止となった。

今日ね、まさか中止となったとはつゆ知らずに、約22年前の千春が風邪で全くと言って声が出なかった状態で開催した大宮ソニックシティでのライブのリポートというか、心境というか、この記事で書き始めたところで中止の知らせを知りました。

 

1997年秋。 松山千春が41歳から42歳となるデビュー21年目。 

1992年に自律神経失調症を発症して95年ごろを境に元の健康状態に戻った感のあった時期で、それが正しければ年齢的にも体力的にも不安要素がなかった時期。 実際、血糖値が高く糖尿病と診断されインシュリンを打つようになるのは数年先の話。 ゆえに狭心症といった心臓病の不安もなかった。 

 

前年、20周年で全国100ヵ所でのコンサートに春、年末と計8回のディナーショー。

アルバム、シングルのレコーディング。ラジオは2本のレギュラーと現在の3倍以上、多忙を極めた。

その翌年である1997年。

記念イヤーが終わり蓄積していた疲れが出たのかもしれない。

春のアリーナツアー。

そして8月に札幌での野外イベントを終え9月からスタートした秋のツアーは全41公演。

 

自分が知る限り7本目の富山公演までは充実していたものの、千春はそれ以降のツアー前半に体調を崩す。

慢性的に胃腸が優れなかったり、風邪をひきやすくなった。

11本目の10月7日、神奈川公演では風邪で入りが開場時間となった(当時は当日移動、また楽屋入りが体調に起因するものかは言及されていない)。

ちなみに、この夏、公表はしていなかったが姉・絵里子さんの舌癌の闘病生活も始まっていた。

なので精神的ストレスもあったのだろう。

 

翌10月8日の大宮ソニックシティでのコンサート。

開場時間が大幅に遅れ19:15にスタートした一曲目、そして第一声。

千春を知らない子供が聞いても「おじさん、風邪ひいたの。 おうちに帰ったほうがいいよ。」というだろう。

職場に同僚がそんな状態だったら、いいからしゃべるな、というか早く帰れ。

という状態でした。

 

初日綾瀬、「限りある命」を含む計17曲(本編11曲、アンコール6曲)でスタートしたツアー。

2本目の千葉では早くも20曲に到達したが、前日の神奈川では16曲。

当時のコンサートで16曲は到底納得のできる曲数ではなくった。

 

この日大宮は本編は9曲。アンコール4曲の計13曲で3時間弱、22:10分に終演。

千春のレギュラーコンサートで本編が10曲を切ったのはこの日が初めてだと思う。

曲数も足りなければ、声も勿論いつものように歌えるはずがない。

だけど、この日のコンサートは素晴らしかった、そのツアーにおけるコンサートとは別物ではあるが感動に値するライブでした。

 

このツアーが基本弾き語りはなかったが、この日は一部に弾き語り。

「雪化粧」と「愛って呼べほどのもんじゃない」。

この前後で話した内容は、かなり千春のライブに足を運んでいても本人の口からなかなか聞くことのできない内容でした。

過去付き合った女性と、それにまつわる話といった内容ですが、今のネット時代に書けないデリケートな内容、当時もやっとインターネットが普及した時代でしたが、それでも自粛しておいたほうがいいなという感じ。

そのぐらいすべてをさらけ出している感があった。

 

声が出ているとか、出ていないとか、ライブは互いの心と心を紡ぐもの。

結局は歌う人間に魂と、聴く人間の魂とが、その空間に融合するか、どうかがすべてのように思えた。

 

あと、そのときに印象に残っているのは、ネットでね、

もう煙草は控えたほうがいいのではないか、体調管理を云々といった話題になった。

かくいう自分も、小田和正や甲斐よしひろなどのように、ジムでプールで筋力や体力維持に努めているのだから千春もと思っていた。

その時に、夏目一朗氏が、

あれがいいのとか、悪いとか、千春さんほどファンを大切にする人はいないのにね。

惚れた弱みで、受け入れて見守ろうよ。

といった旨の発言をしていて、なるほどなと思った。

 

(話は逸れるがディナーショー以外のコンサートツアーで客席に降りて回りながら歌ったツアーがこの1997年秋。

ある程度まとまって客席に降りて歌ったツアーは今回の春で2回目でした。 思い通りに歌えない想いからくるものなのだろうと今回の東京公演を見ながら思っていました。)

 

今回のいわきや大阪公演の中止をうけて、あれがいけないとか、これがどうかとか、千春の体調管理を責める人はいないだろう。

そんなことよりも、一度立ち止まって、しっかりと休養してほしい、治療に専念してほしいと願う人が大多数だろう。

喉の炎症だけではなく、先月心臓発作も起こしているわけですからね。

 

でも千春はきっと休むという選択肢はないのだろう。

千春に限らず、ある程度の年になれば、誰も、明日生きているという保証はない。

ならば今日、歌えるのであれば歌う。

そんな賭けのような想いでいると思う(今回のツアーで二部の一曲目を一度も入れ替えないのもそんな覚悟からくるものだろうと自分は思っている)。

 

決して生き急いでいるわけではないのだろうけど、千春が自分の残された時間を考えたときにそう考えるのは分からなくない。

ここまでくると、人の生き方、終わり方ですからね、誰も止めることはできない、寂しいけれど、辛いけれど。

 

だから結局、5月7日、旭川へ移動中に心臓発作を起こしたときから、いやそのずっと前からだったのでしょう、思っていることは変わらないです。

千春が決めた選択が成就できるよう、祈るしかないんだ、と自分は思います。


◇セットリスト

01. 逢いたくて

<MC01>
02. 抱きしめたい

<MC02>
03. 愛を確かめる

~愛を確かめる~

<MC03>

04. 雪化粧 (弾き語り/不動明王)

<.MC04>
05. 愛って呼べるほどのもんじゃない(弾き語り/不動明王)

<MC05>
06. ひまわり
---VTR---
07. 冗談じゃねえ

~アザミ嬢のララバイ~わかれうた~ワインレッドの心~LOVE LOVE LOVE~

<MC06>

08. 叫び

<MC07>

09. 北の大地
---encore---
10. 長い夜

11. 北風

<MC08>

12. 真冬の青空

13. 恋

 

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