「松山千春『2020年の遺言』に思うこと～松山千春 全作品解説47～」S2187
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◇更新履歴
V1.0：2014.03.05 初稿
V1.1：2014.10.14 レコーディングミュージシャンと記事を追記
V1.2：2019.05.09 最新エディタにて作成、旧記事と差し替え
V1.3：2019.05.21 所有CD画像の追加
V1.5：2020.10.12 記事の追加、是正
V1.6：2022.04.10 是正
V1.7：2022.04.10 追記
V1.8：2022.11.10 歌詞の追記&公式動画・音源のリンク
■ 「2020年の遺言」編曲者：夏目一朗
2008年5月21日発売の62枚目のシングル「我家」の2曲目（全4曲）。
◆所有CD画像
◆レコーディングミュージシャン
01. ドラム：鎌田清
02. ギター：中川イサト（五つの赤い風船）
03. ベース：松永孝義
04. バイオリン：佐久間順平
05. ピアノ ：夏目一朗
◆2022.4.10 夢野旅人
2022年4月10日放送「松山千春ON THE RADIO」
2022年4月7日に亡くなった五つの赤い風船のギターリスト・中川イサトさんにふれ、彼がレコーディングに参加し「2020年の遺言」を一曲目にかかりました。
◆2020.10.12 夢野旅人
2020年10月11日放送の「松山千春のON THE RADIO」の一曲目にかかりました。
特にコメントはありませんでした。
◆2014.10.14 夢野旅人
今朝、ファンクラブマガジンNo.124を読み返してみました。
その号には、夏目一朗氏によるシングル「我家」に収録されている全4曲の曲解説が掲載されています。
デモ録りのスタジオに向かう車内で、マネージャーから「ちょっと最後まで聴けない曲がある・・・」と言われた。
スタジオに到着して歌詞カードの題名を見ると「遺言」。
一瞬言葉を失ったという。
確かにキツイなと思いつつも歌詞カードを読んだ。
個人名が多く、内容的に意味することが的確に捉えられなかったという。
「ま、聴いてみれって」と、千春さんが歌い始めた。
曲調は明るく、台詞的な部分も面白いが、曲が進むにつれ「遺言なんだ」という気持ちが湧き上がってきて、せつなくなったという。
曲の中に千春さんが「遺言」をしたためることの意味。
夏目氏自身にいろいろな想いがわいてきたという。
それは、自分がこの曲をアレンジしていいのだろうかという疑念。
譜面を書いて、ミュージシャンたちに演奏の指示をだすという従来のアレンジでいいのだろうか。
悩んだ末、「曲」を「アレンジ」することをやめ、バンドを結成し、ミュージシャンの人選からこの曲のアレンジを始めたという。
イメージに浮かんだのは、故・高田渡さん。
彼にゆかりのあるミュージャンにお願いして、1曲だけのための「遺言BAND」が結成された。
レコーディングは2テイクほどで終了。
譜面には最小限のコードと決めごとだけで、歌詞をじっくりと読んでもらってプレイしてもらったという。
印象的だったことは、「千春さんが、イサトさんに『光栄でした。 ありがとうございました・・・』と、深々とお辞儀をされたことです。 『遺言BAND』は、ほんの数時間で解散してしまいましたが、何物にも代え難い時間であったとことは確かです」と、結ばれています。
この記事を読んでいて、そのときのスタジオでの風景が浮かんだので、紹介させていただきました。
◆2014.3.5 夢野旅人
松山千春の全楽曲の中で、自分にとってのワーストソング。
その思いは、リリース当初から変わらない。
レギュラー番組情報のラジオ「松山千春 ON THE RADIO(緑効青汁のアサヒ緑健提供)」FM NACK5（エフエムナックファイブ）のO.Aが初披露。
リスナー（ファン）に向けて「お前達は宝物ですから」とコメントした後に流れた千春の 「2020年の遺言」。
前年秋、千春の友人の窪田さんが他界した。
タイトルだけを知った時、
友人が家族にあてた遺言にも思えるような、
さだまさしが描くような、第三者的な物語風の作品だと思った。
そしたら歌いだしから語り。
千春は思いのたけを語りかける。
出てくる人物は千春とゆかりの深い人ばかり。
「お前達は宝物ですから」といいながら、我々のことは、直接的に歌っていない。
嫉妬だなと自分でも思った。
でも、その嫉妬を差っぴいても、もともと千春は、来年は何をやって、3年後、5年後と未来を、計画を立てるタイプではなかったはず。
千春自身が、虫の知らせを感じたていたかは知らない。
でも自分は、この曲が生まれたということ自体、悪い予感がした。
リリースから約1か月後の6月25日。
狭心症で千春は倒れた。
ラジオをきいていた仲間の一人は「お前達は宝物ですから」でやられ「本編ラストでもいい」といった。
コンサートで初めて聴いた友人は、竹田さんへ問いかけるセリフあたりで泣きはじめ本編ラスト迄、涙目だった。
松山千春のフォークソング。
「自壊」など、どんなにボロボロの状態、姿であっても歌にして欲しい。
アルバムにそぐわないとデッドストックになるくらいなら、録音した楽曲は全て発表して欲しいと思う。
しかし、この歌だけは、そっと仕舞っておいてほしかった。
2020年。
東京オリンピックの年。
千春64歳。
あと6年。
それまで歌い続けていて欲しいという願望も含め、僕のワーストソングである。
もし、この歌が僕の中で変化するとしたら、それは2020年に千春が歌っている姿を確かめた瞬間か、それ以前に千春が僕等より先に北海道の土に帰ってしまった時だと、2010年初頭に書きました。
2020年迄、歌えたら書き直すと千春は言っていた。
2010年、浜地さんが亡くなり思うところはあります。
それでも、2020年の千春のステージを見るまで僕にとって揺るぐことのないワーストソングなのです。
◆歌詞&公式動画・音源
2020年まで 自分が生きていられるかどうかは分かりません しかし娘は家庭を持って幸せに暮らしている事と思います
矢川ちゃん、上木ちゃん、 特に浜地さんはとんでもなく元気な事と思います 浅田さん、上杉さん、鈴木さんも お変わり無い事と信じております
良太、亀井、洋、今が一番大切な時期だと思うよ 今頑張らなくて いつ頑張るんだ 遊ぶにしても中途半端はいかんよ 中途半端は
♪空よ いつでも僕を見てたね 何も誇れるものは無いけど 自由に 自由に 生きて いたよね♪
紳次郎、高山、杉岡、いつも迷惑ばかりかけてたよな 鈴置、Ａ作、よくも俺を保証人にして金借りてくれたよな
桑原、室田、宮垣、サブ、コンサートで全国廻れて良かったよ おおくの人にめぐり逢えたし 忘れられない 忘れられないよ
竹田さん いいですか 一体俺のどこが良かったんですか 教えて下さい そして竹田さん俺 間違った歌 歌ってないですよね
♪空よ いつでも僕を見てたね 何も誇れるものは無いけど 自由に 自由に 生きて いたよね♪
2020年まで 自分が生きていられるかどうかは分かりません でもみんな元気で面白おかしく自分らしく生きて下さい
おっ それからマネージャーの元 残った俺の女房の事 頼むよな 何せ あいつは俺より 1つ年上だからな
♪空よ いつでも僕を見てたね 何も誇れるものは無いけど 自由に 自由に 生きて いたよね
自由に 自由に 生きて いたよね♪
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