「松山千春 『風のささやき』に思うこと~松山千春 全作品解説325~」S3122
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◇更新履歴
V1.0:2015.07.16 初稿
V1.1:2018.10.06 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のCD画像を掲載
V1.2:2020.01.21 歌詞を掲載
V1.3:2022.03.02 是正
■「風のささやき」 編曲者:飛澤宏元
1994年4月21日発売の35枚目のシングル「生命」のカップリング
◆シングルCD(8cm)
◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--
◆2015.7.16 夢野旅人
ツアーで「今を生きたい」 が初めてレギュラーで歌われたのが2009年秋。
ツアータイトルが「起承転結」。
シングルコレクションアルバムのタイトルでもある。このシリーズの一作目と二作目は、計200万枚近くの大ヒットとなった。
枚数的、世間的には、松山千春の代表作・名盤とされている『起承転結』と、『起承転結Ⅱ』のジャケット。
それぞれ、起と承の文字のフォントサイズが大きい。
『起承転結Ⅲ』では、
転を緑色の文字で強調し、松山千春作品の起句、承句、転句と印象づけている。
そのこともあり、松山千春の音楽活動の過程、区切りを起、承、転、結で表現する記事が多くみられる。
松山千春、起、承、転、結。
結の後はどうなるといった今考えたら稚拙なことを考えたり、耳にした。
ひとりの人間の人生を起承転結でたとえるのであれば、当然、転の時代が長いのは当たり前である。
2008年までに11枚の『起承転結』をリリースしてきたが一度もツアータイトルとなることはなかった。
ゆえに、狭心症で倒れて一年、2009年秋のツアータイトルを知ったとき。
その意味合いに注目するのは至極当然だった。
もしも「起承転結」となってたなら要らぬ憶測を誘発したのだろう。
同時に、シングルの楽曲でそれまでの松山千春の歴史を振り返るのか。
少々期待してもいたが・・・。
初日の座間での説明。
今回「起承転結」というツアータイトル。
正直、云ってもう結の時期なんだろうな。
年齢的にも、心臓は悪いし、歯にしても、結なんだろう。
だからとて人生を終えるつもりもない。
そんなことを思いながら選曲した。
『起承転結』のなかで、A面は聴くけど、B面は聴かないだろう。
で、今回はB面中心に歌ってやろうと。
メインテーマではなく、その説明も初日以降、あまり語られなかった。
正直、肩すかしだった。
選曲は千春が云うとおりシングルのカップリングである「今を生きたい」や「風のささやき」、「風は泣いている」、「それも愛」、「激情」、「雪化粧(V97)」、「銀の雨」、「大空と大地の中で」。
「人生の空から」や「夜明け」、「長い夜」、「存在」、「クリスマス」、「ひき潮」、「存在」といったシングルタイトルとあわせて、『起承転結』シリーズの収録曲が8割を占めた。
しかし6-4-3-2 もしくは、6-4-4-1の基本15曲で腹七分目にも満たない質素なメニューに思えた。
このツアーで印象に残っているのは「風は泣いている」だけだった。
あと4、5曲。
「七つちがい」や「旅立ち」、「白い花」、「情熱」、「夢の旅人」といったナンバーを挟んでくれたならバラエティー豊かな構成となり、相乗効果でもっと心に響くのに・・・・と残念に思ったものでした。
前置きが長くなりました。
そんなツアーの一曲目に歌われたのが、この「風のささやき」である。
「今を生きたい」がレギュラー初。
「風は泣いている」はバンド演奏が初。
「それも愛」もレギュラー初、かつバンド演奏初演だった。
そして「風にささやき」は94年春でのイレギュラー以来での演奏でレギュラー初。
僕らはどこかに大切なものを置き忘れた。
気づいている。
だけど、取り返す勇気さえ失くしかけている。
このまま僕らはどこに行くのだろう。
昨日よりも明日よりも、かけがえない今。
今なら、まだ間に合うと風はささやいたと、唄う「風のささやき」。
近年の「あの日の僕等」にも通じる内容である。この曲に限らず松山千春の歌う唄はすべて普遍だ。
起承転結云々の前に、ずっと変わらぬメッセージを諦めずに、憚ることなく訴え続けている、歌い続けている。
ワンパターンと言われようが尊敬に値する。
そんなことを、ツアー「起承転結」での「風のささやき」に感じていたのです。
◆歌詞
ふり返ると ふり返ると 僕等はどこかに
置き忘れた 置き忘れた 大切なものを
とり戻す 勇気さえ 失いかけている
今ならまだ 間に合うと 風はささやいた
生き急いで 生き急いで 僕等はどこへと
自分さえも 自分さえも 見つめる事なく
目的も 無いままに 流されかけている
今ならまだ 間に合うと 風はささやいた
昨日より 明日より かけがえのないもの
今ならまだ 間に合うと 風はささやいた
◆G. 松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説7~1992-1995
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