「松山千春 『春夏秋冬(オリジナル)』に思うこと~松山千春 全作品解説202~V1.3」S2821

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.02.06 初稿

V1.1:2018.10.05 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のシングルカセットの画像を掲載

V1.2:2019.09.28 所有のアナログレコード画像の追加

V1.3:2021.03.10 歌詞等の追記

 

■ 「春夏秋冬(オリジナル)」 編曲者:飛澤宏元
1987年10月25日リリースの24枚目のアナログ・シングル

 

◇松山千春選曲ベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』のDISC4(冬)の8曲目

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1990年4月25日リリースのシングルコレクションアルバム『起承転』1曲目(全12曲)に収録

 

◆アナログレコード


◆プロモーション・アナログレコード(ジャケットは同一)


◆シングルカセット

◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--


◆2015.2.6 夢野旅人

「春夏秋冬」は、10枚組のライブ盤『松山千春LIVE BOX 1980-1999“O・I・RA”』には収録されていないが、1988年2月にNHK-FM放送されたプログラムで、リリース時(1987.12.2 東京)の歌声を聴くことができる。

その中で、千春はこの曲について語っている。
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今回、「春夏秋冬」という曲を出した。

これ、「しゅんかしゅうとう」って読まないでほしい。

これは「はる、なつ、あき、ふゆ」と分けてもらいたい。
そういう気持ちで作った曲だから。

例えば、ここに気持ちのハイな男が、今、春を歩いているとするじゃないか。
もうホントに、頭の中から身体全部。春だからこの子は。
で、そっちの子がな、夏を歩いているとするじゃないか。
そして俺が、冬をずっと歩いているとするじゃないか。

したら俺はよ、寒くてな、毎日吹雪でよ。

こいつ見たらよ、「なんでアイツが春なの」みたいな気持ちになるじゃないか。
そしてこっちは、夏だろ。

暖かそうにに歩いててさ。

「俺ひとりが何でこんな寒い思いをしなけりゃなんないのか」

羨ましいじゃないか。

人間の心は弱いから、うらやましいを通り越して、嫉みまで入るじゃないか。
「この野郎、いつか見てろよ」みたいな。

ところがよ、よく考えてみりゃな、こいつ、春の次は、今度、夏が来るんだ。
秋へ行って、今度絶対、冬が来るんだ。

俺は、冬だけどな、絶対、この次は、春なんだよ。

俺は絶対、春が来るんだよ。

待ってればいいんだよ。

自分は、自分なりに一生懸命やってれば、 絶対、季節はめぐってくるから。

そうやって考えれば、焦る必要はないね、

他人をうらやむ必要もないね。

自分は自分なりに歩いていけば、必ずやってくるな。

そういう気分になって、この曲を書きました。

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また「月刊松山SAGA 3」では、
このベスト・アルバム「季節の旅人~春・夏・秋・冬~」と、この曲のタイトルを見ればわかる通り、俺は春夏秋冬という四季の移り変わりが好きなのである。 だから、どうしても曲を作る時に、四季の移ろいなどが重要なテーマとなってしまう。 

 

そういう意味からいうと、俺の曲作りは、常に一貫したテーマ、季節というテーマが根底に流れているともいえる。

この曲は、サビからメロディが生まれ出てきた。

20曲中1曲の割合で、この曲のようにサビから生まれ落ちてくる場合がある。

俺からすると、珍しいパターンで作られた曲のひとつ。

と記されている。

 

自分はFMで収録された公演にも立ち会っていたし、その後、何度も「春夏秋冬」を聴いてきた。

だけどリリース時の「春夏秋冬」が印象に残っているものの、身動きがとれないほどの感動を覚えたことはなかった。

 

それが2013年春の初日、越谷。

本編ラストで歌われた「春夏秋冬」に身動きがとれなくなった。

「虹のかなた」→「青空」→「春夏秋冬」の流れが良かったせいもあるが、それだけではない。

何がどう違い何が良かったのか言い表せない。

けど26年前の「春夏秋冬」をも凌駕する歌声のように思えた。

 

そんな瞬間に出会うことは稀有なことである。

だからこそ至福の瞬間でもある。

あの「春夏秋冬」をきいたとき。

松山千春はまだまだやれると確信した瞬間でもあったのです。

 

◆歌詞

やがて春が 夏が 

そして秋が 冬が 夢の中で舞う 

こんなに遠く 歩いたのかと 肩越しに見た 道は遙か 
腰を下ろして 空を見上げた 流れ行く雲 ゆくえ告げず 
風よ教えてくれないか いつもおまえを追いかけてきた 

やがて春が 夏が 

そして秋が 冬が 夢の中で舞う 

たよりないほど弱い心に くり返すのは昨日でなく 
きっとこのまま 歩いてゆけば 望む明日にたどりつける 
風よ教えてくれないか いつもおまえを追いかけてきた 

やがて春が 夏が 

そして秋が 冬が 夢の中で舞う 

やがて春が 夏が 

そして秋が 冬が 夢の中で舞う 

やがて春が 夏が 

そして秋が 冬が 
やがて春が 夏が 

そして秋が 冬が 夢の中で舞う
 

◆松山千春全作品に思うこと~全作品解説1985-1987 インデックス4

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