「1977年8月8日(月) 松山千春 『旅立ちコンサート』 北海道厚生金会館」S3419

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.11.21 初稿

V1.1:2021.01.04 是正

V1.2:2021.08.07 是正

 

■1977年8月8日(月) 松山千春 『旅立ちコンサート』 北海道厚生年金会館

1977年3月15日の足寄での初めてのワンマンコンサート から5ヵ月。

 

初めての有料コンサート。
道内8箇所でコンサートは行われた(なお「旅立ち’77」は後付、「旅立ちコンサート」が妥当である)。 セットリスト・台本は竹田健二ディレクターが作ったもの。


「君のために作った歌」、「スターになれない(未発表曲)」、「おいで僕のそばに」、「君と僕のレッセッセ(未発表曲)」、「足寄より」、「オホーツクの海」、「旅立ち」、「大空と大地の中で」、「 おやすみ」

全18曲中、足寄でもうたわれた歌は9曲。

どちらも、「君のために作った歌」から始まり「おやすみ」で終わっている。

この札幌公演の演奏は、弾き語り中心ではあるが、二部で4人のミューシャンがサポートしている。

また、この日の模様は、その後に「オールナイトニッポン」などでO.Aされている。

「オールナイトニッポン」分では3曲がカットされている。

その放送分の主なMC内容は下記に記した。

 

「父さん」で千春は泣いている。

終演後、竹田さんに泣いてしまったと言ったら、「いいんだ、そういう風にプログラムを構成したんだ」といわれたという。

この道内ツアー以降、セットリストは基本松山千春が作っている。

(ただし、すべて一人で決めて歌えるような環境になったのは11年目の1987年秋と当時の千春は語っている)

その中でも、竹田さんの作った台本を超えられるものはないという。

ものに固執しない、千春だが、この台本だけは手元に置いてある。

2006年1月25日 STVホールで行われた「新たなる旅立ち」で、この台本を手にして涙ぐんでいた。

 

下記にも記したが、

この公演の約3週間後に竹田さんは急死する。

亡くなる前に、二人の夢だって、北海道厚生年金会館を満席にできたことがせめてもの救い、恩返しだと語っている。

 

なお、この日の終演後。

有珠山が噴火(観測開始はは8月6日)して火山灰の銀の雨が、降ったことが語り草になっている。

 

◆ミュージシャン
01. ギター(AG):松山千春
02. ギター(AG):清須邦義
03. ドラムス:鈴木ウータン正夫
04. キーボード:大谷和夫
05. ベース:長岡通夫

 

◆演奏曲目・セットリスト

※MC箇所はラジオA.Nの音源を基にしているため実際とは異なる。リンクした音源はオリジナルスタジオ録音音源

 

01. 君のために作った歌

02. おいで僕のそばに

 

<MC01>

03. 走れ夜汽車

 

<MC02>

04. オホーツクの海

05. 初恋(O.A cut)

06. 貴方のことで(O.A cut)

 

<MC03>

07. 歩き続ける時

 

<MC04>

08. 今日限り

09. スタ-になれない(未発表曲)

-----完全休憩----

10. 銀の雨

<MC05 メンバー紹介>

11. MY自転車

 

12. 君と僕のレッセッセ(あなたと私のレッセッセ/未発表曲)

<MC06>

13. 足寄より

<MC07>

14 父さん

 

<MC08>

15. かざぐるま

16. 旅立ち(O.A cut)

-----Encore-----

17. 大空と大地の中で

<MC09>

18. おやすみ

 

■放送分の主なMC内容

01. 当時のテープを聞いて2年後の千春が語ったこと。

01-1. 終演後「竹田さんどうしたんですか」って言ったら「いや。最後にお前、ステージに呼んでくれるのかと思って用意してた」とかね、いろんなこと言ってたりそんな記憶が蘇る。

 

01-2. 今聞くと、バックの方も適当にはたいたりしてね。

それでも必死に合わして歌っている。

若かったね。今だったら「馬鹿野郎、お前どんな弾き方してんだよ」ぐらい言えると思う。

でも、あの頃はそんな余裕もなかった。


8月8日のライブ当日の午前中にリハーサル。

東京から飛んできてもらって、その時キーボリストが遅れてキーボードレス手でリハーサル。

そして本番であんな感じらなったわけ。

なんかほんとにね。 あのすごいヘタクソなりに必死にやってる。

そこだけはくみ取ってもらいたい、みんなにもわかってもらいたい。

 

01-3. 初めてやった札幌厚生年金でのコンサートのテープを聞いてもらっった。

ほんとに声が若くって喋り方やなんかも、ぜんぜんチャランポランで、たまんなかったりする。

だけど、初心のなんていうかね、自分に戻れるような気がする。

 

01-4. まだ竹田さんが生きていた頃の元気な頃のテープなんでね。

ほんとに、あの竹田さんこの後、8月27日なんですけど、これ函館のコンサートの日。

この「旅立ちコンサート」の函館のコンサートの日の朝に突然亡くなってしまった。

8月8日のコンサートで、厚生年金満杯にした。


二人の夢だったから。

竹田さん満杯にしたよって見せられたことだけが、せめてもの救いだった。

 

01-5. その後、コンサートやってきて、

みんなにはね、いろいろ俺を応援してくれて、ほんとにどうもありがとうございます。

今年も是非こんなふうに拍手いっぱいもらってね、応援してくれたらいい。

そのためにも、俺もちゃんと唄っていかなきゃならないなとつくづく思う。


とにかく今年一年、俺も力一杯頑張ります。
みんなも頑張ってやってみて下さい。

そして、俺がだらしなかったら、「千春だらしないぞ」って言ってくれればいい。
馬鹿みたいなことやってたら「なにやってんだ」みたいな。

そういうそんな付き合い方を、これから一年またしていきたい。

そう思ってます。

 

02. ライブでのMC

02-1「歩き続ける時」

俺も振り返ってさ、年になってよぼよぼになってさ。

振り返って、あの頃はああいうことやって楽しかったって、そういうね青春を残したくてね。
今そうしてこうやって歌っている。

だから、今俺が歌っていることが歩き続けてる時じゃないかなと思う。

 

02-2. 「今日限り」

みんなが、これからどんな道歩むのかな。

俺は、ただ毎日がさ、「今日もよかった。 明日も絶対いい日だろうな」って、いえるように生きて、眠っていたいですね。

 

02-3 「足寄より」

俺の周りにも結婚したヤツがだんだん多くなってね。

俺の友達なんかさ高校三年で、高校を辞めた。

そう、良生ちゃんね。
良生ちゃんが辞めて東京行った。

女房の方が俺と一緒に卒業して、東京行って二人は結婚した。

 

愛というのは強いね。
そんな足寄を出ていったやつのために、ひとつ「足寄より」という唄を歌いたい思います。

02-4 「父さん」
足寄っていうのも好きだし、北海道っていうのも好きだし、

まあ、親父が一番好きなんでありまして。

 

02-5 「かざぐるま」 
ありがとうございます。 
俺さあの・・みんなにもさ、出会ってな、大事にしてもらいたいな・・・。

じゃあ、あの・・・。

(涙声)

悪い・・悪い・・ほんと悪い。

いっつも馬鹿みたいなこと言ってる男がよ、たまに調子こくからこんなことになんだよね。
俺運良くレコード出して歌っているんだけど、今、一番新しい歌でこれとっても好きなんだけど。

 

回れ回れとこが好きで、

巡り巡ってさ、いつまでも回ってて欲しいもんな。
だから、「かざぐるま」。

 

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