「中島みゆき『夏土産』に思うこと~中島みゆき作品解説3~」S2955

 

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◇更新履歴
V1.0:2015.05.06 初稿

V1.1:2024.01.30 歌詞の掲載及び是正


■ 「夏土産」編曲者:中島みゆき

1983年3月5日発売の10枚目のオリジナルアルバム『予感』のLPA面2曲目(全10曲目)

 

◆ミュージシャン

01. ドラムス:渡嘉敷祐一

02. ペース:岡沢章

03. ギター(E.G):芳野藤丸

04. ギター(A.G):吉川忠英

05. キーボート:倉田信雄

06. パーカッション:斉藤ノブ

07. テナーサクソフォーン:Jake.H.Concepcion

08. トロンボーン:新井英治

09. ホルン:長岡慎

10. マリンバ:金山功

11. マンドリン:田中早苗

12. ストリングス:スクランブル

13. コーラス:木戸恭弘・松下誠

 

◆2015.5.6 夢野旅人

家庭を持ちながらも、外に愛を隠し持っている男達は用心深い。極力、明細の残るクレジットカードは使用しないし勿論、領収書は持ち帰らない。

バカンスに出かけたとき。

二人で写真におさまるなんて以ての外。

 

話は変わりますが、ブログをやっていて注意していることが何点かあります。そのひとつが画像の扱い。

たとえばホールの風景や、終演後に掲示される曲目ボードの画像。人が写りこんでいるものは(個人的なデータとては有難いが)、ブログで使用することは控える。

 

それは、自分に置き換えたとき。

知らない人のブログで、自分がほんの少しでも写りこんでいる画像が掲載されたら不快のなにものでもないからです。

 

最近、テレビもロケなどVTRを流すとき。

出演者以外、承諾のない通行人などはマスキングを施すようになった。しかし、ネット上ではそういった配慮などほとんどない。

 

話を戻します。

浮気男が観光地などで、いくらツーショットを拒絶しようとも、誰かのブログに写りこんでいる画像があるかもしれない。それを奥さん、また知人が偶然、見つける可能性はゼロではないのでしょう。

 

前置きが長くなりましが、そんなブログやネットはおろか、携帯電話もデジタル写真もない時代に書かれた「夏土産」。

 

数年は付き合っている男女なのでしょう。

「今年の夏は、友達と一緒に海に行くから、お前も友達と過ごしなよ」と男が云う。

 

「嘘。あなたが友達と行く場所は、愛を語り合う名所でしょ」と、他に愛が、あることを気付いている女。

そして夏が終わり、女の友達から夏土産が届けられる。

 

そんな内容が綴られている一番の歌詞。

 

中高生のころ。

この曲が収録されているアルバム『予感』で、一聴して一番印象に残ったのがこの曲でした。


中島みゆきの声の音色、倉田信雄のピアノ、すっと入ってくるメロディー。あまり歌詞の内容を考えずに、一番を聞き終える前に気に入った。

 

女の友達から届けられた夏土産の中身を解くこともせずに。

 

で、二番の内容。

男が云う。

仲間と騒いできたんだ、カメラを忘れて何も撮れなかった。


まだ優しさが残っているのね。

でも、それは嘘。
だって、友達から届けられた夏土産。


あなたがいった場所の貝殻。

そして、写真の隅にあなたと新しい彼女が写っているもの。

 

そこの件をきいたとき。

すげえーなと思ったもの。

なんか映画を見ているように物語が瞳に映った。

 

そしてその後のフレーズが泣かせる。

 

~そうだと思っていたけれど 訊かないように

知らないふりしてきたのは 

まだ あなたが 好きだから~

 

いやホントに思いましたもの。

 

どこで誰に見られているのかわからない。

気を付けないと。

そう思ったけれど、こうも思った。

 

二股はいけない。

しっかりと、けじめをつけて次に行かないと・・・。


(というか、この男、許せないよなと。中島みゆきの唄は、男がきいても、歌われている女を応援したくなるし情が湧く。)

 

ま、中高生の決意なんて、特に恋愛に関してならば、恋に恋しているわけだから、あってないようなものだけど。

 

あれから30年以上経ちまして・・・。

千春じゃないけれど、倫理道徳が制御できなくなるのが愛。

なかなか理性で、割り切れるものではないと。

断ち切らなきゃいけない関係を、ずるずると続けてしまうのも、決して分からなくない。


でもな、この曲に出てくる女性を思うと愛は残酷だ。

 

ゴールデンウィーク最後の日。

友人たちの、土産話や風景写真を見ていたら、この「夏土産」が流れてきて、そんなことを思ったのです。

 

◆歌詞

今年は友だちと一緒に 海へ行く約束だから 

おまえも好きなところへ 友だちと行きなよって 

嘘、ついてる目つきぐらいわかるけど 

でもそれを言っても 時はとまらない 

 

海辺の崖から吹きあげる風にまぎれて 

愛を語る名所なのね 

あなたが友だちと行く場所は 

 

夏が終わって とどけられる 

夏土産 とどけられる 

あなたと同じ場所からの貝殻と 

恋人たちの写真 

 

仲間と騒いで来たんだと 嘘はまだ優しさなのね 

カメラを忘れていって なにも撮れなかったって 

嘘、とどいた私の友だちからの 

この写真の隅に 偶然 写る二人 

 

そうだと思っていたけれど 訊かないように 

知らないふりしてきたのは 

私 まだあなたが好きだから 

 

夏が終わって とどけられる 

夏土産 とどけられる 

あなたと同じ場所からの貝殻と 恋人たちの写真 

 

嘘、とどいた私の友だちからの 

この写真の隅に 偶然 写る二人 

 

夏が終わって とどけられる 

夏土産 とどけられる 

あなたと同じ場所からの貝殻と 恋人たちの写真

 

◆最新コンサート

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