「松山千春 『男侠』に思うこと~未発表作品解説4~」S2906

 

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◇更新履歴
V1.0:2015.4.10 初稿

V1.1:2023.1.23 是正

V1.2:2023.1.23 歌詞などを追記

 

■「男侠」作詞・作曲:松山千春

村田英雄が、1985年12月21日にリリースしたシングル

 

◇アルバム『村田英雄 2003全曲集』等に収録

 

◆所有アナログレコード画像(後日掲載)


◆2015.4.19 夢野旅人

2014年11月9日 ラジオ「松山千春 ON THE RADIO」。

いろんな意味で、松山千春に影響を与えてくれた曲として、

村田英雄と、橋幸夫、麻丘めぐみ、加川良の歌が流れた。


小学校、中学校で聴いていたのが、橋幸夫。

高校のとき、アイドルで好きだったのが、麻丘めぐみ。

 

貧乏な家で育った自分に、

「人生とは」と音楽で、投げかけてくれたのが、岡林信康であり、「人生はこうあるべきではないか」と歌ってくれたのが、加川良。

 

そう語り、彼らの歌を紹介した。

 

村田英雄の「人生劇場」。

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ガキの頃、母さんが、しょっちゅう、あっちこっちへ、花札にいく。

いつも俺は、母さんたちが花札をやっている横でラーメンを食べている。

子供の時の印象はそれしかない。

そして、なぜかBGMが、いつも「人生劇場」が流れていた。

この思い出しかない。

俺が物心ついたとき、最初に覚えた曲はなんだといったら、「人生劇場」。

松山千春の音楽のルーツとして最初に覚えた曲であり、原点がここにある。

この曲を聴く度に、母さんとの思い出、貧乏たらしい私がラーメンをすすっているガキの頃が、走馬灯のように出てくる。

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と、話した。

 

村田英雄は、2002年6月13日に他界(満73歳没)する。

翌、14日の富山オーバードホールでのコンサート。

このツアーでは弾き語りはなかった。


2回目のアンコール。

幕が上がると、ギターが用意されていた。

そして、言葉少なげに「人生劇場」を歌ったのが印象的だったが、

前述のコメント内容を鑑みると、至極当然のように思った。

 

そんな村田英雄さんに、千春が書いた「男侠」。

 

「雨」や、「心貴方色」、「花」、「雨」、「宗谷岬」、「白い雪」など森進一や、美川憲一、小金沢昇司、八代亜紀、香西かおりなど演歌・歌謡曲の歌手向けの曲の中で、一番、演歌色が濃い。

 

歌の内容は、

 

人生、世の中は、ままならない。

明日は、サイコロの出目のようだ。

意地で男侠をつらぬく俺に、冷たい雨が降りそそぐ。

明日も知れない、

こんな男に、唯一人、ついてくる馬鹿で、いじらしいお前。

そんなお前に、惚れた、

そんなお前に、人並みの幸せをあげたいと泣いている。

 

そんな感じです。

こうまとめてみると、千春イズム全開で、「ひとりじめ」に通じるものがありますが、仕上がりは「ど演歌」です。

 

この曲をきくと思うのです。

貧乏だった幼少期の千春が、最初に覚えた曲の歌手・村田英雄さんに曲を提供できたこと。

それは、さぞ本人にとって光栄なことであり、感慨深かったことなのだろうと。

 

◆歌詞

サイの出た目に 明日がある 

とかくこの世は ままならぬ 

そしてお前 唯一人 

こんな男に ついてくる 

今さら言葉も かけないが 

バカな奴だと 抱き寄せて 惚れた 

 

意地で 通す男侠に 

なまじ冷たい 雨が降る 

そっと差し出す 傘の中 

肩を寄せ合う 侘(わび)しさよ

お前の心の ぬくもりも 

素直に取れない 男でも いいか 

 

たとえこの世で はぐれても 

どうせいつかは 二人して 

あの世とやらで 逢えるはず 

笑うお前が いじらしい 

そんなお前に 人並みの 

幸せひとつ あげたくて 泣けた

 

 

 

 

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