「松山千春 『夕やけ』に思うこと~松山千春 全作品解説235~ V1.1」S2868/R


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◇更新履歴

 

V1.0:2015.3.31 初稿

 

V1.1:2015.6.27 記事の是正と、メッセージ画像の追加。

■ 「夕やけ」 編曲者:飛澤宏元
1995年4月21日発売の37枚目のシングル「船」のカップリング。

 


◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. ストリングス:
07. コーラス:

 


◆2015.3.31 hsawaさん。
私の住む街で、今日素晴らしい夕やけが見られました。車の中からの撮影ですが、『起承転結Ⅶ』に入っている「夕やけ」をついついくちずさんでいました。

 


まさにあの歌詞にあるとおり、通りがかりの人々が皆足を止めて撮影していました。  

 

 

 

 

◆2015.3.31 夢野旅人

 

 

 

 

 

 

今朝、ファンクラブマガジン(1995.SPRING No.87)を眺めていた。

 

1980年に発表された「夕焼け」と、読みは同じでも表記の異なる「夕やけ」。


会報のレコーディングリポート。

 

・1995年、年が明けてすぐ新曲のイメージを膨らませていたものの、いくつかの曲を作りかけて中断するといった繰り返しだった。
・1月の半ばを過ぎた頃、2曲書き上げたという情報が届けられた。

 

・一曲が「船」、もう一曲が「夕やけ」というタイトル。

 

・阪神淡路淡路大震災の直後だっただけに、千春の心の眼がとらえたようなリアルティーがある。

 

・デモ・テープの収録は2月4日。 「船」と「夕やけ」、「街角(仮題)」の3曲。


そう記されている。


阪神淡路淡路大震災の直後というキーワード。


~まるで言葉をなくしたように 

 

身動きも出来ずに 

 

頬をつたう 涙さえも 拭いきれない


夕やけ タやけ 人は皆 空を仰いだ~


人は涙があふれるとき、唇をかみしめるとき、空を見上げる。

 

空に、夢や希望、望む明日を、映して。


千春の歌には、そういった歌詞が多い。


「夕やけ」も、その一篇ではあるが、

 

素朴なメロディーや表現に中和された大きな喪失感を感じる。


全てを失い、立ち尽くす。

 

空を見上げることが精一杯。

 

瞳に映る夕やけ、空の色が、今の私の全て。


だけど・・・いつか。

 


今朝、そんな響きにきこえたのです。


物資的に豊かになったけれど、それと引き換えに、

 

精神的に余裕がない我々。


忙しない日常の中でも、

 

空を見上げ、その景色に心を投影するだけの余裕ぐらいは

 

お持ちあせていたいものです。

 


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