「松山千春 『私を見つめて』に思うこと~松山千春 全作品解説155~ V1.2」S2738/R
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◇更新履歴
V1.0:2014.12.04 初稿
V1.1:2014.12.26 2014年秋のサビのアドリブ歌唱について。
V1.2:2017.04.30 フォーマットの是正
■ 「私を見つめて」 編曲者:松井忠重(オリジナル)、飛澤宏元(V86)
オリジナル:1978年1月25日Rのアルバム『こんな夜は』のLP A面3曲目(CD3曲目/全11曲)。
リメイク(V86):1986年10月25日Rのアルバム『旅立ち』のLP A面5曲目(CD5曲目/全10曲)。
インスト:1982年2月25日『私からの手紙 -MY LIFE』のLP A面5曲目(5曲目/全10曲)。
◇松山千春選曲ベストアルバム『風景』 DISC-1の13曲目/リメイク(V86)
◆レコーディングミュージシャン
○ オリジナル(楽曲個別ではなくアルバム『こんな夜は』のクレジット)
01. ドラム:岡本あつお(岡本郭男)
02. ギター(AG):安川ひろし、清須邦義
03. ギター(EG):安川ひろし
04. ベース:松本茂
05. キーボード:倉田信雄
06. パーカッション:中島御
07. マンドリン:清須邦義
08. コーラス:松山千春、清須邦義
○ リメイク 後日、追記
◆2014.12.26 夢野旅人
2014年ツアー「あの日の僕等」でのサビのアドリブ歌唱について
秋のコンサートツアーにおいて数か所、最後のサビのリフレインでオリジナルレコードにあるアドリブ(ヘーイ ヘイ)で歌われたとレポートにありました。
以下に明記しておきます(報告のあった会場のみ。厚木、東京、鎌倉ではなし)
01. 11月29日 磐田市民文化会館 「ヘイ ヘイ」
<初めて「ヘイヘイ」を聴けました! これは嬉しかった!>
02. 12月15日 福岡サンパレス 「ええ
」
<私を見つめて、「えぃーえぃー」でも「へぃーへぃー」でもなく「ええ
」って感じです。
若い時のバージョンを聞けて良かったです>
03. 12月21日 湯沢市文化会館 「ヘイヘイヘイ」
<「私を見つめて」は「ヘイヘイ」ではなく「ヘイヘイヘイ」でした>
◆2014.12.04 夢野旅人
ヴァージョンは、上記のとおり1978年のオリジナルと、約9年後に新録音されたリメイクの2つ。
リメイクアルバム『旅立ち』。
収録曲である、「大いなる愛よ夢よ」や「タイニー・メモリー」などよりも、オリジナルとのインターバルがある「私を見つめて」。
よって、本人の声や歌い方の違いが顕著に表れている。
特にサビ。
オリジナルは、声の太さをコントロールせず、情熱的に、ストレートに歌っているのに対し、リメイクは抑えながら、細く高く丁寧に歌われている。
ライブでの演奏。
初めてツアーでフルバンド演奏されたのが1984年春。
『旅立ち』のリリース後で、演奏されたのが1988年春。
そのツアーから、バンド演奏は、リメイク版のアレンジに基づいている。
その後、バンドでの演奏は、92年秋や、99年春、2005年春、2011年春などで歌われている。
弾き語りは、イレギュラーで90年春、96年前半、2007秋など。
この歌をライブで聴いて、感動で身動きが取れなくなったのは、1990年、イレギュラーでの弾き語り。 声の太さが、細すぎず、太すぎず、絶妙。
心を鷲掴みされるような歌声でした。
それから、時が流れたある日。
友人からメールがきた。
「『私を見つめて』で、初めてヘイヘイを聴くことができました」と。
うん、なんだ、ヘイヘイって、五木ひろしでもあるまいしと、つぶやきながら考えた。
あっ、最後のサビの箇所かと気付いた。
~お願い私を見つめて 欲しいの
貴方はもう 私の全て~
のリフレイ手前、
~(私の全て)ぇーいーえーい~
のことかと。
そういえば、しばらく、~ぇーいーえーい~とライブで歌っていないなと思った。
でも彼女、どうして千春がライブで、そう歌っていたことを知っているんだろうか、
ライブ盤に収録されていたかなこの曲。
後日、訊いてみると、
キョトンとした顔で、
「オリジナルのレコードにそう録音されていますよ」と。
あっ、そうだったけ・・・と。
普段から、自分がオリジナルを聴いていない証拠だなと。
リメイクではそう歌われていないし、ライブでの歌い方だけと、記憶がすり替わっていた。
自分も、まだまだだなと。
でも、~ヘイヘイ~じゃないよ、五木ひろしじゃあるまいしというと、
「いえ、そう歌ってましたよ」と。
で、気になって、YouTubeにある斉藤雄一君が歌う「私を見つめて」ttps://www.youtube.com/watch?v=-m2Xgwj-ec8
を、見てみた。
そしたら、彼も~ヘイヘイ~ではないけれど、~ヘーイ ヘイ~と歌っていた。
自分のライブでの記憶は、~(私の全て)ぇーいーえーい~なんだけどなと、帰宅するなり、オリジナルを聴いてみた。
確かに、~ヘーイ ヘイ~に聴こえる。
けど、~(私の全て)ぇーいーえーい~からの変化形だよなと。
ま、いずれにせよ、
オリジナルは、サビのリフレインの間には、~ヘーイ ヘイ~と聴こえるフレーズが入っています。
千春は、ライブにおいて、その歌本来の意味合いとは違った思いを、一部分のフレーズに込めて歌う節がある。
ファーストコンサートから26回目の2002年8月8日。
札幌でのファンミーティング。
4度目にして初めて、千春のステージが用意された。
本編を、「大空と大地の中で」の斉唱で占める前、弾き語りの最後は「私を見つめて」だった。
~お願い私を見つめて 欲しいの
貴方はもう 私の全て~
これは、会場に集まった人たちや、長年、松山千春の音楽を支持してくれている人たちへの、千春のメッセージだろうと。
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