「松山千春 『ホーム・タウン』に思うこと~松山千春 全作品解説36~」S2171/R
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■ 「ホーム・タウン」 編曲者...飛澤宏元
1989年4月25日発売の28枚目のシングル『抱きしめたい』のカップリング。
□2014.2.26 夢野旅人
~山に囲まれた 田舎町だと
何もないねと 奴はいうけど 都会育ちのお前なんかに わかるはずない~
~空がきれいと 空気がおいしてと
牛が馬が 奴はいうけど 都会育ちのお前なんかに 住めるはずない~
最初、この曲を聴いて思ったこと。
それは、
「田舎育ちと都会育ち。互いのやっかみと幻想」と「圧倒されるほどの松山千春の郷土愛」だった。
以前、長渕剛の「東京朝焼物語」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11403351412.html
のときに少しふれましたが、「都会のお前たちには、東京に出てきて故郷を思うやつらの気持ち分からんだろう」とかね、ドラマとか見ると「だから都会もんは・・・」とか「田舎もんを馬鹿にして・・・」という言葉を聞くと、心外である。
確かに都会育ちが田舎育ちの気持ちは分からないけど、察することはできる。
今まで一度たりとも、人を、生まれ育った場所で、馬鹿にしたことはない・・・と、思う。
都会ものが田舎に夢や幻想を抱くように、
田舎ものも都会に夢や幻想を抱く。
お互い様だろうと。
「ホーム・タウン」。
捉え方次第では、都会と田舎・地方を喧嘩を誘う歌だなと思うわけです。
もちろん、千春本人にそんな意図や意味など微塵のかけらもあるはずもない。
昨日放送のドラマ『福家警部補の挨拶』の「オッカムの剃刀」ではないが、千春の歌はシンプルに捉えるべきでしょう。
故郷の賛歌。
松山千春の郷土愛。
ま、まんまですけどね。
自身の歌への揺ぎ無い自信を感じる。
松山千春の偉大さを感じるのは、郷土愛や家族愛、田舎くさい独自の服装センスも含めて、微塵の照れがない。
生まれ育った東京。人に紹介するとき。
自分だったら、ごめんね。
人が多くてゴミゴミしていて、
街中は汚くて、
繁華街は雑多なものであふれ、物騒で、
人工的な、仕組まれた名所が多くて、云々とネガティブなことを口に仕勝ち。
千春が東京育ちだったら、自信をもっていうもの。
「こんな人がごちゃごちゃして、街中は汚く、繁華街は物騒。 それが東京なんだ。 そんな東京が大好きなんだ」と。
浜田省吾の「マイホームタウン」。
ロックチェーンでドラムとギターの音がかっこいい。
自身の故郷、横浜を歌った小田和正の「MY HOME TOWN」。
歌詞に根岸線が出てきて、どこかお洒落な幻想を抱かせる。
何も知らない、特に都会育ちの若者が松山千春のアルバム『起承転結Ⅴ』と『アンソロジー』を手にしたとする。
『起承転結Ⅴ』の収録曲を見ると 「ホーム・タウン」。
どんな曲だろう。
タイトルを見て抱くイメージ。
やっぱり、かっこよさとか、都会もんの幻想で歪曲された北海道の町並みや、街の洒落っ気だろう。
「いつのまにか」「Say」・・・綺麗なメロディーだな。
「抱きしめたい」はタイトでお洒落、雰囲気いいじゃないか。
で、「ホーム・タウン」聴いてみたら、~牛が、馬が、空気がおいしい~・・・。
なんか違う。
たげと、~素敵じゃない(か) 自由じゃない(か)~と自信たっぷりに歌っている。
「MY自転車」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11773419825.html
なみのインパクト。
わからない。飛ばそう。
「SWAY」にいこう。
とか、なりそうだもの。
でも千春は、堂々と自信をもって歌う。
ボタンひとつで飛ばされそうな歌も発表する。
服装も、あそこまで突き通されたら、むしろカッコいい。
ある程度の年齢となったら、誰でも親や家族が一番大事と、大声でいえる。
だけど千春は10代から自分の原点は自分を生んだ故郷と家族と叫んでいた。
松山千春の何が凄いかを問われれば、そこなんだと思う。
「ホーム・タウン」を聴くとそう思うのです。
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