2010年3月29日(月) 『東京厚生年金会館ファイナル ファイナリスト松山千春』東京厚生年金会館コンサートリポート&感想 その4」 S1626-4

 

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◇更新履歴
V1.0:2010.03.29 初稿

V1.1:2016.01.11 是正

V1.2:2022.03.29 是正

 

■2010年3月29日(月) 『東京厚生年金会館ファイナル ファイナリスト松山千春』東京厚生年金会館コンサートリポート&感想 その4
LIVE DATA

□日時 :2010年3月29日 月曜日

□場所 :東京厚生年金会館


◆ミュージシャン

01. ギター(AG):丸山ももたろう
02 ギター(EG):好永立彦
03. ベース:恵美直也
04. ドラムス:佐藤強一
05. キーボード(P):中道勝彦
06. キーボード(S):夏目一朗

07. サックス&パーカッション::春名正冶

 

■リポート

19:40:43本編後半スタート。
8曲目、「水溜まり」。

 

衣装は赤の長袖、VネックTシャツ。白パンツにスニーカー。

「NHK-BS/ラジオネット局/福島の叔父ちゃんのカツラと移植話/子供手当てより年金をしっかり片付けて欲しい/NHKは許認可制/鈴木宗男さんには感謝している。誰かをとことん信じさせてくれた/俺は俺らしく、あなたはあなたらしく生きて欲しい」といった話をする。

 

「これからもコンサートで全国隅々までまわりたい」と9曲目「Intentional」、10曲目去年、秋のツアー本編後半に置かれていた「風は泣いている」を。

 

 

メンバー紹介。

配置はステージ向かって左から中道、丸山、春名、強一、恵美、夏目、好永の順。

「コロンビアの担当者が言うわけだ。ヒット曲が欲しいと。千春さん、『君を忘れない』をご存知ですか?あれ以来ヒット曲がないんです。
社して初めての仕事が20周年のプロモーションでした。やり甲斐がありました(要約)」。

「(ヒットするか分からないけど)これからもいい歌を歌って行きます」と11曲目は、キーボードの夏目一朗がアコーデオンを用意していた「ひき潮」。

 

ここまで11曲中、前半のキャニオン時代の作品6曲、コロンビアでの作品5曲。
正直、ニューズ、アルファレコード時代のナンバーが聞きたかった。


「水溜まり」「Intentional」「風は泣いている」「ひき潮」。
 

本編後半はフォークシンガーらしい曲を歌いたい。

そう、ラジオで言っていた。

 

また痩せた。

本編後半の薄手の衣装になった千春を見て思ったこと。

~馬鹿騒ぎするほどの元気などなく かといって死にたいと思うほどじゃない~「風は泣いている」

~年老いてく さけられないわ まるで波が引くように許されたらこのまま海を 見つめたまま望みます~「ひき潮」

 

それらの歌は、現在の松山千春の心情に1番近いのだろう。

 

ラストはきっとフォークシンガーとして現在の松山千春を端的にアピール出来る「Egoist」が脳裏を過ぎった。

 

しかしラストのMCから雰囲気が変わってくる。くるかも、歌うかも・・と思った。

「馬鹿な国民が選ぶと、馬鹿な政治家が出来る。我々が利口にならなくてはいけない」
「政治家と我々の大きな違い、それは政治家の一挙一動は歴史となって遺っていく。
歴史をつくれる立場の人間。だから政治家は誠実であって欲しい。
また嘘のない歴史を遺して欲しい。
だから我々の一票は大きい」

「北海道足寄町で生まれ、親父、姉貴は死んでしまった~ひとまわり年上の姉さん女房を貰った弟~亡くなっ姉貴の旦那さんと母親」などの話及ぶ。

 

そして心を震わせたMC。
自分にとって話の面白さなど、どうでもいい。

真摯に自分の思いを語る千春が好きなんだと再確認したMC。

 

「全て正解だった。足寄で生まれ、あの家族で、竹田さんと巡りあって、歌を歌わせて貰って。デビューした年の11月16日に、この東京厚生年金会館の小ホールで歌って翌年から大ホールで歌えるようになった。


東京厚生年金会館。

ボロくなっちゃたけど色んな奴らが歌い色んな奴が見ただろう。

色んな奴らがその座席に座ったのだろう。


49年間の歴史が今、終わろうとしている。
今日の主役は会館、東京厚生年金会館。

真摯に敬意をはらう。


奴ら政治家は、この空間、場面を知らずに終わらしてしまえだ。
だから俺達は賢くならなければいけない。


悔しい思いと寂しい思い。
感謝と敬意と、東京厚生年金会館、

49年間ありがとうございました(要約)」

 

MCだけで落涙した。

メモに涙が零れ落ちた。

「egoist: 自己中心主義者」ではない・・・来ると思った。

 

「大いなる愛よ夢よ」のイントロ。
2000年夏のイベント以来10年ぶり。

ツアーでは96年後半以来の「大いなる愛よ夢よ」。

東京厚生年金会館でオリジナルアレンジでの演奏となると1982年以来。

(1996年後半は、歌いだすまでわからないほどのイントロを変えたアレンジ)

2012年の十勝の野外でも思ったけどこの歌はイントロだ。

このイントロがなかったら、「大いなる愛よ夢よ」ではないとさえ思う(2013年追記)。

 

12曲目「大いなる愛よ夢よ」。


イントロと歌いだし、間奏、歌い終わり、後奏の全てに拍手が沸く。

それまでの選曲や、千春の声が出ている、出ていないなどもう、どうでもよかった。

会館の歴史と、千春とメンバー、スタッフ、そして東京厚生年金の客席に最後に座ったファンの思いが交差して作りあがる空間はVTRに収まるはずかない。


久しぶりに真っ白になった。

感動をなんでも吸収できるスポンジ状態。
20:45:44本編終了。

 

4.「アンコール、東京では10数年ぶりに、最初から最後まで総立ち」

20:47:31、アンコール。
13、14曲目「旅立ち」「銀の雨」

千春の衣装は茶色いジャケット、黄色いマフラーに黒のタイトパンツ。
本編で既にスポンジ状態されたの自分には、何度もライブで聞いたはずの「旅立ち」「銀の雨」のイントロが歌詞がガンガン胸をKnockしては染み込んで来る。

一階客席のスタンディング率も80%からやがて100%となり近年稀にみる盛り上がりをみせた。

 

これだよ、これ。
厚生年金マジック。

やっぱり東京はこれじゃなきゃ。

勿論、立てば盛り上がったいいコンサートではないが、この日のアンコールは東京厚生年金会館がつくりだす独自のグルーヴが更に千春と客席の距離を縮めていた。


やがて二階席も立ち始め、東京では10数年ぶりに最後まで総立ちになった。


キャパシティが5000人の東京国際フォーラムでは、過去、そして未来も、このグルーヴ感を体験する事は出来ないだろう。

自分にとっては、松山千春の東京公演は東京厚生年金会館、ここしかない。

 

「あまり普段歌わない曲を歌ったりよ、アンコールは『旅立ち』『銀の雨』ですよ。この会館には歌う側も、見る側にとっても思い入れがある。厚生年金にたいして最高の曲を並べてやらないと」と15曲目「人生の空から」。


20:58:06に一回目のアンコールが終了した。

20:58:56、二回目のアンコール。

衣装は金色のジャケット、白シャツに金の靴。

16曲「長い夜」
リズム主体のオリジナルギターイントロのない去年の秋からの2009ライヴアレンジVer。

 

「全国に応援してくれるファンがいっぱいいる。いつ最期になってもいいように歌っていきたい。俺が最期に歌う曲は・・・?」の問いに、

 

「凡庸」「炎」「ひとりじめ」「時代をこえて」など客席から、答えではなくリクエストして挙げられる。

 

「ファイナリストって、のせられてな・・・今、この日本で敬意を持って、最後に、この会館を沈めさせられるのは松山千春しかいない」

「49年間の感謝を込めて、お客さん、関係者、皆で『大空と大地の中で』を歌おう」とスクリーンに歌詞が用意される。


ワイヤレスマイクに持ちかえる(ディナーショウ以外でステージから客席に降りて歌うのはツアーでは2006年秋の福岡、チャリティーでは2007年春の夕張でのコンサート以来)。

 

「この厚生年金会館に感謝を込めて『大空と大地の中で』を歌って下さい」と17曲目「大空と大地の中で」イントロはオリジナルVer。


ステージから客席に降りて前半は一階左通路の8列目位まで、右通路は4列目位まで歌いながら客席をまわった。

 

後半、演奏の音を意図的に止め客の合唱のみにして、

最後の最後に千春のヴォーカルが加わり「どぉーーうも」で千春はステージを下がり幕が21:17:06に降りた。


そしてエンドロール。

鳴りやまない拍手の中、

21:19:53に東京厚生年金会館の最後のステージが終了した。

今までここで見た数々のステージに、

そしてこの日、この場所に立ち会えた事に感謝でした。

きっとこの思いは忘れないし、時が経てば経つほど重みを増すのでしょう。

 

追記:東京の他にも、札幌、石川、広島、北九州の会館にもたくさんの想いがあります。
特に、民間売却後にホールとしての存続が不安視されてる大阪厚生年金会館。
関西に友人がいることもあり過去、ここで千春を観る機会に恵まれていました。
大阪の会館職員の対応は丁寧でいつも関心していただけに、本当に残念です。

 

ホールは文化の象徴。
皆さんのお住まいの市民、町民会館や中心部の大ホールが末永く運営、存続されるようにお互い見守りたいですね。


最後まで読んでくれてありがとうございました。
久しぶりに千春のライブリポートをネット上に記しました。

長々とありがとうございました。

 

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◆松山千春2010年リリース作品

 

 

 

 

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