「国難。こんな時にまた政局とは。何してるんだ。政治家は」

誰もが思う。


「ほかにすべきことが山ほどあるだろうに」

誰もが思う。正論。


「野党も与党も一丸となって、この国難に立ち向かえ」

誰もが思う。理想。


「しかし、そんな政治家達を結果的に選んでいるのは我々、国民」

誰もが口をつぐむ。


ならばどうしたらいい。 

現実的に考えて。

そう考えたら国のトップが無能ならば辞めてもらうしかない。


よく見ておこう。 

それぞれの政治家がどんな思惑でどんな行動をとったかを。

そして次の判断にいかそうと思う。


正論や理想は大事なこと。

だけど、それだけでは何も解決できやしないのだから。


有能な政治家を生み出すのも、無能な政治家を生み出すのも、我々国民である。


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column ~ 愛した季節の薫り ~ 夢野旅人