自伝映画『旅立ち~足寄より~』のエンディングで千春本人が述べているように


松山千春の歌の根底に流れるテーマは「生きること」である。


■「生きられ、たら、ではなく、生きる。


そのために歩きだせ。


そして歩き疲れたら、傷ついた翼を癒し、また歩きだそう。


人と同じだけ陽射しをうけ、同じだけ風を感じて、雨にうたれて。


どうか振り返らないで下さい。


過去を生きるのでなく、今を生きて下さい。


理想に生きるのでなく、現実を生きて下さい。


そして自分の腕で幸せを掴みとって下さい。


貧しくても恥じる事ではない。でも卑しくならないで下さい。


卑しい日本でなく、豊かな日本で、

平凡でも出来るだけ穏やかな人生が訪れる事を祈ります」



ただ、それだけの事しか歌っていない。


その、ただ、それだけの事が、どれだけ大切で愛しい事なのか人は、日々の煩わしさの中で忘れてしまう。


そんな僕等に松山千春は歌う。大きな声で歌う。


それが松山千春のフォークソングである。


以上

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column ~ 愛した季節の薫り ~ 夢野旅人