「子供の頃に感じた松山千春の今後の課題：その4」S536

「松山千春の歌は飽きやすいので、そこをどう改善していくかが、今後の課題ですね」


それを聞いて、幼い自分は「うん？」とは思った。が、彼の言っていることもにも頷けた。


キャッチーというか、一聴して親しみ易く、かつ耳に残る千春のメロディーは長所であり短所でもあるという事は小、中の自分でも薄々、気がついていたからだ。



理想のシングル（シングルにも限らず）はキャッチーかつ、何度も聴いても飽きない曲なのだが、それは千春に限らずなかなかない。



殆どはシングル以外で、何度か聴いてか、はたまた数年後か、ライブパフォーマンスにより気付かされる曲である。


だからとて千春はフォークシンガーであり、

時代と呼吸して生まれて来た歌に、

音を追求するわけでもなく、

時間もかけるわけでもないので、

どうこうというわけではないけど


あのラジオでの発言を聞いた頃から自分にとっての歌の、名曲の


評価・基準は何度聴いても飽きない曲である。


そして、更に松山千春に望むものは


究極のメッセージソングは究極のラブソングになり


究極のラブソングは究極のメッセージソングになりうる歌である。


それは松山千春だからこそ産み落とすことが出来ると、今でも僕は信じている。


以上


－－－－－

column ～ 愛した季節の薫り ～ 夢野旅人