バーンズ・ナイト | Thousand Springs -Chiharu's lively days-

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英国スコットランドの詩人、ロバート・バーンズをご存じですか?
スコットランド(というか英国全土?)では知らない人はいないほど著名18世紀の国民的な詩人で、スコットランド民謡には彼の詩がつけられた歌が沢山あります。
日本でもお馴染みの「蛍の光」の原曲"Auld lang syne"(スコットランド語で「古き昔」という意味、英語に訳すと"Old long since")の作詞者もバーンズです五線譜
 
ちなみに「蛍の光」は日本では閉店音楽の定番だったり紅白歌合戦のエンディングで大合唱されたりと「別れを惜しむ曲」のイメージが強いですが(実際そういう歌詞ですし)、原曲"Auld lang syne"に於けるバーンズの詩は寧ろ「旧友との再会を喜び酒を酌み交わす」という内容で、ほぼ真逆です。
歌われる場面も結婚式や誕生日会など、昔からの友人が集まる祝い事の席が多いのだそうキラキラ
 
そんな「スコットランド人の心」と言っても過言ではないバーンズですが、スコットランドでは彼の誕生日である1月25日付近に「バーンズ・ナイト」と称した宴が開かれるそうです。
スコットランド料理の「ハギス」(羊の内臓やスパイスを羊の腸に詰めて蒸した伝統料理)を食べ、スコッチウイスキーを飲みながらバーンズの詩を読み、バーンズ作詞の歌を歌い、バーンズを祝福するイベント。
祝日でこそないものの、スコットランド人にとってはクリスマスやイースターに匹敵するほど重要な日なのだとか。
 
私がバーンズ・ナイトを知ったのはごく最近ですが、彼の詩がつけられたたものを含めスコットランド民謡はとても好きなので、知ったからには何かしたい!と思い、1月25日にはこっそりスコッチウイスキーでお祝いしましたオールド

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それにしても、1詩人に対して国(スコットランドは独立した国家ではありませんが、ここでは「国」と考えます)をあげて生誕をお祝いするなんてすごいですよね。
いくら著名な詩人で、馴染みの唱歌の作詞も多く手がけているとは言え日本で「北原白秋ナイト」などはないですからね笑
バーンズがいかにスコットランド人の魂に密着する詩を創作して、現代でも親しまれているのかが伺えますスコットランド