さぁ！

いよいよ装置がセットされます

と、その前に

改めてこの装置の仕組みがどんなものか私なりに説明します

仕組みをわかっておくとどの様に変化していくのか経過が楽しみです。

比較的短期間で上顎の横幅を広げるための固定式の装置です。

赤ちゃんの時、頭の真ん中にパコパコとした所あったの覚えていますか？

成長期の子供さんの上顎骨は2枚の骨が合わさっていますが、まだ、完全にくっついていません。この2枚の骨が離れる方向に大きな力をかけると離開するのです。

頭蓋骨と上顎はリンクしています

人間ってすごーい

参考写真👇

離開後、一定期間スペースを保つと間に新生骨ができ安定してきます。この現象を利用して、大きな拡大を行ないます。　

毎日まわして大体2ヶ月位で止まる時がきます！

普通の矯正は単に歯並びを治すだけですが、この治療法ではアゴの成長不足という根本的原因にアプローチすることができます。

上顎は2つの左右の骨からできており、この装置でアゴを広げると正中縫合という部分が広がっていきます。

この正中縫合を広げるとすぐ上にある鼻腔も広がりますので、鼻の通りもよくなります。

今まで口呼吸だった子が鼻呼吸できるようになります。

鼻呼吸ができずに口呼吸をしていると、鼻炎、いびき、寝相の悪さ、睡眠の質、アレルギー、アトピー、猫背などに影響してしまいます。

急速拡大装置の効果が期待できる年齢は、左右の顎のつなぎ目の正中口蓋縫合が自然に開くことができる年齢を考えると、思春期くらいまでと言われています

そう、、何度も言ってしまいますが

だからこの治療は適応年齢が限られてるのはこういうことだからなのです

急速拡大装置にはスクリュー（装置の横幅を広げるための調飾ねじ）が埋め込んであります。保護者の方には、1日に決められた回数決められた時間にしたがってねじを回してあげる必要があります。

⚠️要注意なのは忘れたからと言って

1日に忘れた分を一気に回さない事⚠️

回す回数はトータルで決まっていて、継続的に

数ミリずつ時間をかけて徐々に力をかけて広げていくので、

そのまま次の日1回だけ回していけば

予定してた終了日が少し延びるだけなのでご安心を！

回すタイミングは夜仕上げ磨きをした後をおすすめします

また、装置に汚れが付着しやすいため、治療期間中は粘着性のある食べ物などはできるだけ避けていただく事をおすすめします。

装置の周りに汚れが溜まってしまうと歯茎が腫れてしまい痛いと来院される事も多いです

なので、歯茎を腫らさない為にも綺麗にしておく事が重要

装置の裏側とか、歯ブラシだけでは磨きにくいんです

専用の歯ブラシや歯間ブラシがあるので

そういうアイテムを駆使して、仕上げ磨きを念入りにできるといいと思います

ご家族のご協力がとても必要になるので

不明点や不安な事があれば遠慮なくスタッフや先生に聞いてみてください

装置が入る前に！