人の命の重さ

それは
とてもとても重い

私たちは
その重みに
いつも潰されそうになっている

愛してるからこそ
さらに
大きな大きな愛の重さも
加わって

抱えきれないほどに
体全身に
覆いかぶされ
身動きできなくなる

愛の中には
悲しみ、寂しさ、驚き、恐怖、自責、罪悪感、空虚感、後悔、心配、焦燥、虚無、希望などなど
ここに書ききれないほどの
ものが詰まってる

だから
とんでもなく重たい
だって
人一人の命だもの
そして何より
愛する我が子の命だもの


事後すぐは
その重みが
重すぎて痛すぎて怖すぎて
前も後ろも上も
何も見えずに
息もするのもやっとだった

半年が過ぎ
ごくたまに
両脇に置いて
休むこともできるようになった

いや、置くというよりは
我が子が手伝って荷物を
持ってくれてる感じかな
それと
ここのみなさんが
手を繋いでくれて
支えてくれてるから

軽く感じることがある


でも
まだまだ重い


そして
一年の日が近づくにつれ
再び
のしかかってきた


でもね
なんとか生きてくよ
潰されて
ぺちゃんこになってもさ

それは
あなたへの
愛の重さだから

大事な大事な
あなたの命の重さなんだもん

どんなに重くても

よろめいて
つまづいて

転んで
泣いて

膝を抱えて
地面をみつめて

やがてまた

その重みを背負って
歩いていけるさ