朝になり
外が騒がしく思えた。
11月7日
出産を終えて
赤ちゃんが亡くなって
初めて迎えた朝。
気分は絶不調。
発熱はすっかり治まり
他の副作用も治まっていた。
体調はまずまず。
あちこち管に繋がれた私。
それだけでもストレス。
隣のLDRでは出産が始まり
産声が聞こえた。
さらには
おめでとうございます
も。
最悪だ。
私はすぐにナースコールを押し
早く管を全て抜いて
部屋に帰らせて下さい
と伝えた。
しばらくしてスタッフが来て
何か話しかけてきてたけど
聞いてなかった。
赤ちゃんに会わせて欲しい
と言うと
まだ会えてなかったんですか!
と驚いた様子で
慌てて走っていった。
何とか部屋に帰らせてもらい
すぐにスタッフが来た。
白い大きな箱を持ってた。
赤ちゃんお連れしました。
とだけ言い
スタッフは居なくなった。
気まずいよね。
そうしたくなる気持ちわかる。
ついにご対面の時。
白い箱を開けると
真っ赤な小さな人形みたいな人間が。
例えて言うと
宇宙人かな??
でもよーく見ると
男前な顔!
私に似てる!
チビにも似てる!
オチンチンもしっかり付いてる!
皮膚は薄いから真っ赤だけど
指先までしっかりしてて
ちゃんとした人間。
産まれてきてくれてありがとう
何度も何度も言いました。
泣き声もない
おっぱいも飲まない
おしっこも出ない
温もりもない
ただただ悔しくて
悲しくて
冷たく冷やされた身体を
何度も何度もなでてあげました。
作ってあげた服を着せて
これで寒くないね。
女の子みたいだけどごめんね。
お花を入れて
ママが好きな百合のお花だよ。
チビと一緒に選んだおもちゃを入れて
これでたくさん遊んでね。
チビと一緒に撮った写真を入れて
お兄ちゃんとママだよ。
チビが書いた手紙を入れて
お兄ちゃんが書いてくれたよ。
何回も読んであげてね。
私が書いた手紙を入れて…
いろんなことを話しかけて
いろんなことを教えてあげました。
何も知ることが出来ないまま
産まれてきた赤ちゃん。
私のお腹の中以外の景色を見ないまま
死んでしまった赤ちゃん。
私だけの勝手な思いや考えで
この子の人生を奪ってしまった。
この子を殺してしまった。
ただそう思えることしか出来なくて
赤ちゃんと居る時間はとても辛かった。
今振り返って思うと
もっとずっと居てあげたかったけど…
写真を何枚も撮り
産まれてきてくれた証を
少しでも残そうとしました。
11月6日 21:35誕生
18.5cm 130g 男の子
生きてはいないけど
ちゃんとした大切な命です。
私の大切な大切な息子です。
何度も何度も
ありがとうとごめんねを伝え
お別れをしました。
長かったようで短かった入院期間も終わり
赤ちゃんは天国に行くために
葬儀屋さんに預かってもらい
火葬場へ。
私は新しい人生を始めるために
チビが迎えに来てくれて
自宅へ。
親子なのに
それぞれ違うスタート。
本当に辛い、悔しい…
きっと赤ちゃんも
同じように思ってるだろうな…
私の帰宅先は新しい家。
入院中に引越しを済ませてくれていたパパとママ。
狭い古い汚ない家。
贅沢なんて今の私には不必要。
これが
私の
アメリカン改造に至るまでの経過です。
もちろん外に出ることはまだ出来ていません。
仕事にも復帰する気にもならず、
引きこもりの毎日を過ごしています。
チビはたまに学校を休むこともあるけど、
毎日赤ちゃんに手を合せて、
お兄ちゃんらしく元気に過ごしてくれています。
とても優しくて頼りになるチビで、
私は救われています。
今はまだ家族以外の
誰とも会うことが出来ていませんが、
少しずつでも前に進んで行ければ…と
思っています。
Mへの復讐も考えていましたが
今のところ興味と意欲すらありません。
もしこのブログを読んで頂けた後に
近くで妊婦さんを見かけたら
優しく声を掛けてあげて下さい。
もちろんお腹の赤ちゃんにも。
大切な大切な命、
みんなの力で守ってあげて下さい。
そして
私と同じ決断を
迫られることがないように
世の中の男性をしっかり育てて下さい。
もしも私と同じ決断をすることがあっても
ママは後悔だと思わないようにして下さい。
赤ちゃんはどんな形で産まれてきても
幸せになれる運命なのです。
そしてまわりのみんなの力で守ってあげて下さい。
支えてあげて下さい。
1人でも幸せだと思える世の中に。
太陽や星はいつでも照らしてくれています。