彼が漸く定職に就いてから数ヶ月後の2013年9月。友人のとりなしもあって、築40年、古くて寒いけど家賃は格安4万円、改造自由の一軒家に引越しすることになりました。


滞納し続けている住民税の返済や、これから確実に増える子供たちの教育費問題に向き合うために半ば強引に決めたのですが、ある程度修繕しないと厳しい面もあり、慣れるまでかなり時間が必要でした。


それでも、自分たちが置かれている状況を考えると贅沢は言ってられませんでした。


人間簡単に死ねないし、生きてる限りはどんな現実であろうと、付いて回るし、突然マイナスがプラスになったりもしない。


この格安物件の賃貸借契約は5年。

子供達を豊かに育てつつ、

住民税の完済と私の正社員雇用。


これが私の当面の目標となりました。