ということで。
まずは、手術に至るまでの眼に関する経緯を。
病名、症状に関して公的なリンク先がみつかりませんでしたので、詳細を調べたい方はご自身で検索等をおかけください。多くの眼科医さんのHPなどで詳しく紹介されています。
小2で初めての眼鏡。
社会人になって初めてのコンタクトレンズ。
(この時既に度数は左10.5、右12.0でした)
年季の入った強度近視のため、コンタクトレンズの処方箋をもらうという理由で三ヶ月に1回、地域の眼科に通院。
20代後半で初めての網膜裂孔→レーザー凝固術。(手術前の施術合計はうろ覚えですが右眼2回、左眼1回、だったと。)
40代前半で右眼に小規模の硝子体剥離。
(1日で視覚的には原状復帰したため特に治療の必要なしとのこと)
40代後半、左眼に強度近視により網膜と眼底の間に隙間が生じるようになる。
主治医からは、硝子体手術が必要になる可能性と、それによるメリットデメリットの説明がありました。
特に言われたのが、
強度近視のため手術を行っても視力や視え方が劇的に改善する可能性がそれ程高くないこと、
白内障を発症する可能性もあること、
リスクがあるので日常生活に支障が無ければ無理に手術せず経過観察するほうがいいだろう
ということでした。
確かに、当時は殆ど不自由を感じておらず、内心、眼の手術は怖いと素直に思ったので、定期的にOCT(眼底断層検査)を確認して様子を見ていこうということになりました。
異変を自覚するようになったのは一年半ほど前からでした。
まず、車の駐車が圧倒的に下手になった。何故か同じ方向に曲がって停めてしまう。本人は大真面目にやっているのに必ず曲がる。なんでだろう?
そのうち、眼科検診で左右の視力検査に差異が出てきました。視力低下というのではなく、そもそもランドルト環が左眼で見ると歪む。
やがて環の切れ目どころかそのものが歪んで見えなくなってきた。
そして、2018年8月の検査で、とうとう主治医からの一言が。
「そろそろ、見えづらくて困ってきませんか?」
きた。とうとう訊かれてしまった。
「そうですね。」
「それでは、手術をしましょうか」
私の住んでいる地域で硝子体手術の経験値が最も高いDr.に全てを委ねることになりました。
ただ、個人開業医のため、入院施設がありません。基本、日帰り手術となります。
・手術は眼内に器具を挿入して内境界膜を切除し硝子体を除去して医療用ガスを注入して患部を圧迫して黄斑に空いた孔を塞ぐ。
・術後、100%の確率で白内障を発症するため、白内障手術も並行して行う。
(余談ですが、私の場合は既に軽度の白内障を発症していましたのでその治療も兼ねての処置でしたが、40代で同じ病気で手術を受けた友人はまだ若いからという理由で白内障手術は行いませんでした。最近、白内障が進んで来たので恐らく近日治療するだろうと言っていましたが)
・通常の場合、手術の成功率はほぼ9割だが、私の場合は強度近視のため成功率は若干低くなり、また、再発の可能性もある。再発した場合はもう一度ガスを注入するかオイルを注入する等の再手術が必要になる。
・ほぼ無いとは思うが最悪の場合、術前より見えなくなるまたは失明に近い状況が発生するリスクがある。
・術後、ガスが吸収されて効力が無くなるまでの間は終日うつ伏せ体勢の維持が必要となる。はっきり言って手術よりこちらの方が患者にとって負担が大きく辛い時期となるが頑張ってもらうしかない。期間は個人差があるが概ね5日~一週間程度とのこと。
手術を受けるに際して確認されたのは、
1.手術後の通院(翌日からほぼ2週間)が可能か。
2.自宅療養をサポートしてくれる家族がいるか。
3.居住地が標高1000mより下か。
1と2は、まぁそうでしょうね運転は絶対出来ないし、うつ伏せ状態では寝るかトイレに行く以外はご飯も家事も難しいだろう。が。
標高って…?
戸惑う私に看護師さんから。
「東京で買ったポテチを持ち帰るとパンパンに膨らむでしょう?あれと同じで高度が上がると気圧も下がるから眼内ガスが膨張して危険なの」
ひええ。
自宅の位置を頭でググる。
確か、自宅から車で5分上がった場所に標高1000mの標識があった、ということは。
「自宅は○○(地区名)です」
「あぁ、じゃ、セーフですね」
ほっ。
ちなみに上記条件がクリアできない場合、医者の近所にホテルをとって宿泊通院するか、紹介状を書いてもらって転院するか、になるとのこと。
まずは、条件クリアしたので、手術の予約を取る。
最短で、2018年11月14日。
この日に手術を受けることになりました。
二ヶ月半。この間に出来る準備をしなくては。
情報収集と買い物と実験が、はじまりました。
→「準備~手術前日」へ続く。