[雑記]囲碁のまち | イゴエン!(囲碁イベント情報局)

イゴエン!(囲碁イベント情報局)

囲碁イベント情報を勝手に紹介します!

※アマチュア一般に向けた囲碁イベントが対象です。
子ども・学生・シニア・特定会員等に限定したイベントは掲載していません。

全国の自治体を調べていると気づかされるのは、

囲碁にまつわる歴史・出身人物を有する自治体がいたるところにあり、またそれをPRとして打ち出している自治体がそれなりに多いことです。

 

 

確かに囲碁は日本で長い歴史を持ち、囲碁に関わる人物も全国津々浦々にいた訳ですから、考えてみれば不思議でもありません。

 

そこで今回は「囲碁に由縁のある地域」として囲碁イベントが開催されている(されていた)自治体を紹介します!

あなたの住んでいる地域の近くもあるかも?

 

 

◆北海道釧路市

釧路市の場合は、囲碁の街を目指そうとしていた、が正確な表現かもしれません。

もともと2017年に当時の釧路市長から「囲碁の街釧路を目指したい」という話があったらしく、2019年4月に日本棋院尾越支部「めざせ!囲碁の街 釧路」というイベントを開催しました。イベントではプロ棋士が参加し、多面指導碁や入門教室が行われました。

しかしタイミングが悪く翌年からはコロナ禍。その後イベントという形ではこのプロジェクトが進んでいる話を聞きません。

 

 

◆青森県黒石市、宮城県白石市

これは今回の自治体の中でも特にユニークなケースでしょう。

「黒石市」「白石市」という碁石を連想させる名前が縁になって、なんと1988年から両市の間で親善囲碁大会が開催されてきました。それぞれの市は特にPRはしていないものの、面白い交流ですね。

ただし運営スタッフの高齢化などが理由で2013年に終了となったと聞いています。

 

 

◆岩手県花巻市

花巻市は女流棋戦の中で最も格が高いとされる「女流本因坊戦」が幾度も行われている場所です。

2003年(22期)から会場となった花巻市の温泉旅館「佳松園」は、今や女流本因坊戦の恒例の対局場となっています。棋戦の会場は、東京や大阪など大都市圏のホテルや日本棋院がその場所となることも多いですが、こういったそれ以外の地域が利用される伝統は続いてほしいと思います。

 

 

◆岩手県大船渡市

大船渡市にある景勝地「碁石海岸」

これは、伊達藩の領地だった頃に渚の小石が囲碁の碁石として献上されたことからその名が付いたとされています。

2014年に「囲碁のまち大船渡実行委員会」が発足し、東日本大震災からの復興イベントとして「碁石海岸で囲碁まつり」がスタートしました。以来、コロナ禍で中止された時期はありますが、毎年秋に開催されています。

なお、2016年にはクラウドファンディングの力を借りて「石の碁盤」を中森熊野神社に奉納し「囲碁神社(通称)」としました。

新たな囲碁観光スポットの創出。関係者の方は精力的に活動されているようですね!

 

 

◆秋田県能代市

能代市は「本因坊のまち能代」として街おこしPRを行っています。

「本因坊戦」「女流本因坊戦」を隔年で誘致し、またその時期に合わせたアマチュア向け記念大会なども過去に何度か開催しています。それら棋戦の会場となっているのは国登録有形文化財である「旧料亭金勇」です。

また2015年には「学生本因坊戦」の誘致・開催にも成功しています。三大都市圏以外が学生本因坊戦の会場になったのは近年では珍しいことで、能代市の「本因坊のまちづくり」に対する熱意の高さが感じられます。

 

 

◆福島県会津若松市

会津若松市は女流棋士の棋戦である「会津中央病院・女流立葵杯」の舞台として、囲碁ファンには有名でしょう。

この棋戦は、2014年に女流棋士の青葉かおりさんがプロデューサーとして奔走し開催までこぎ着けたもので、今では代表的な女流棋戦の一つとして定着しています。

 

 

◆栃木県日光市

2019年、日光市有志らにより「囲碁の聖地日光協議会」が発足しました。

日光東照宮に祀られている徳川家康公は囲碁を推奨した。また日光東照宮陽明門には文人のたしなみとして「囲碁」をする姿が彫刻されており、言わば日光は『囲碁の聖地』である、というPRがされています。

毎年「聖地日光囲碁まつり」が秋に開催されています。(ただし今年度は2024年2月23日、24日に開催予定。)

また協議会は「日光煎餅 囲碁よろしく」を販売しています。

囲碁モチーフの特産品お菓子は珍しいですね!

 

 

◆埼玉県幸手市

幸手市は本因坊三代を生んだ地です。(第8世伯元・第9世察元・第10世烈元)

3人もの本因坊を生んでいるのは全国でも幸手市の他にありません。

2014年に「幸手市囲碁連盟」が設立され、囲碁人口の増加、囲碁大会の開催などを通じて「囲碁の街幸手」を実現することを目的にした活動を行っています。

コロナ禍によりこの数年は開催されていませんが「幸手市本因坊・子ども本因坊囲碁大会」という独自の大会が夏頃に、市民文化祭の囲碁大会が秋に、例年開催されます。

明るい話として、来年は通常の大会開催を見込んでいるそうです。

 

 

◆埼玉県川越市

川越市は「囲碁のまち川越」として熱心にイベントを行い、実績の多い自治体です。

毎年秋に行われる「川越囲碁まつり」が最も大きなイベントと言えるでしょう。

活動母体である「川越igoまち倶楽部」は、一般的な囲碁大会ではなく、囲碁をテーマとし川越の地域特性も踏まえて多くの人が楽しめる参加体験型のまちづくり企画を目指しています。

確かに「川越囲碁まつり」は単なる囲碁大会ではありません。今年2023年の内容は「百面打ち指導碁大会」「観光ガイドの案内による小江戸まち歩き」「棋士&参加者ふれあい交流会」「やさしいigo講座」

工夫されてますね!

この年1回の囲碁まつりだけでなく、イベントや普及活動の頻度は多いようです。

 

 

◆神奈川県平塚市

平塚市が囲碁を「市の文化」と位置付けたのは、平塚に木谷實九段の「木谷道場」があったことが元になっています。

木谷九段と木谷道場出身の棋士の華々しい実績は、説明すると際限なく長くなりそうです。Wikipediaに譲りましょう。

「平塚市」「平塚市まちづくり財団」が主催する秋の「湘南ひらつか囲碁まつり」は毎年大きな注目を集めます。なぜならメインイベントである「1000面打ち大会」は、間違いなく日本最大級の囲碁イベントだからです。プロ棋士も70名以上参加するため、プロ棋士の参加数でも日本最大でしょう。

この大会だけでなく、平塚市では子供や女性向けの入門教室、子供向けの通年囲碁教室や囲碁大会の開催にも力を入れています。自治体として予算をかけているようですね。

他にもJR平塚駅前にある老舗和菓子屋『鷺月堂』で「ひらつか囲碁最中」が売られているなど、囲碁にまつわる話の多い街です。

 

 

◆長野県長野市

商店街のアーケード通りでプロ棋士の大規模多面打ちイベント。

それを2014年に日本で初めて開催したのが長野市の権堂まちづくりセンターでした。

「権堂 囲碁のまち大会」という名のこのイベントは、例年「ながの七夕まつり」の一環として開かれており、アーケードの七夕飾りも参加されるプロ棋士の浴衣姿も華やかでした。

(最初は囲碁のみから始まり、のちには「権堂 囲碁・将棋のまち大会」となりました。)

残念ながら2019年が最後の開催となっているようです。今後は再開されるのでしょうか?

 

 

◆長野県小諸市

囲碁の里小諸市。

ここは本因坊家の門人鈴木善人翁が幕末から明治時代に30年以上定住し囲碁指導を行った地です。「囲碁の里信州小諸づくり委員会」が主導する小諸市の活動は、何よりも囲碁愛好家の交流を大事にする要素が強いです。

イベントとしては秋の「囲碁の里信州小諸囲碁セミナー」(3日間の囲碁合宿)、「碁の里信州小諸囲碁まつり」、1月の「新春囲碁ざんまい」「親睦囲碁大会」が恒例の行事となっています。特に長野県出身のプロ棋士・柳澤理志六段(2023年9月現在)はこの会のイベントと関わりが深く、毎年数回招聘されているようです。

 

 

◆長野県大町市

今でこそ多くの自治体が「囲碁のまち」を標榜していますが、全国で初めて囲碁のまちづくりを開始した自治体は大町市とされています。最初に「アルプス囲碁村計画」という構想が生まれたのは1993年にまでさかのぼりますが、日本棋院の協力や市内での囲碁普及、イベント開催、棋戦の誘致を通して計画が進められました。

2001年からは毎年5月下旬に一大イベント「アルプス囲碁村まつり」が開催されており、現在に至るまで全国の囲碁ファンを惹きつけています。

市内にある「アルプス囲碁村会館」では子供たちに対する囲碁教室が盛んに行われており、囲碁のまちづくりはまだまだ進んでいくことでしょう。

大町市は棋戦「十段戦」の会場にも多く選ばれており、この点でも有名です。

 

 

◆長野県下高井郡山ノ内町

信州地獄谷温泉のある山ノ内町には「新布石発祥乃地」と刻まれた石碑があります。

これは昔、木谷實・呉清源の両棋士がこの地で囲碁の新布石研究に没頭した、という記念碑なのです。

この記念碑は2003年に建立され、それ以来例年秋に、長野市を舞台に「新布石発祥乃地」碑記念囲碁大会が開催されています。(日本棋院長野県本部主催)

さすがに山ノ内町は大会を開くにはアクセスが悪いのでしょうか。

ちなみに、両棋士が滞在した地獄谷温泉「後楽館」には碁盤・碁石が25セットあり、囲碁を楽しめる温泉旅館として今も愛されています。

 

 

◆静岡県沼津市

沼津市では毎年夏に「12世本因坊丈和囲碁まつり」というイベントが開催されていました。

その名の通り、第12世本因坊丈和がこの地の出身者というところから来ています。2017年には沼津市西浦木負に「12世本因坊丈和出生地の碑」が建立されました。

ただこのイベントはコロナ禍と運営者の高齢化が理由で、2019年を最後に開催されていません。

なお沼津に比較的近い伊豆市では、2020年に14世本因坊秀和の生誕200年祭が開かれています。残念ながらこちらも1回限りのイベントで、特に現在につながるものではありません。

 

 

◆静岡県静岡市

駿府の地は近代囲碁の発祥の地」という言い方がされることがあります。

根拠として挙げられるのが今川義元徳川家康です。今川義元は、宮廷・武将の間で打たれていた囲碁を庶民にまで広めました。また徳川家康は、家元制度を作りお城碁を創設し全国へ囲碁の普及発展に寄与しました。

静岡県もしくは静岡市の囲碁イベントにはこの2人の名前が冠せられることがあり、過去の例を挙げると「駿府家康囲碁まつり」「徳川記念 世界囲碁まつりイン静岡」「今川義元杯静岡市民囲碁大会」などがあります。

 

 

◆三重県伊勢市

伊勢市は「おかげ杯」の開催地。

終了してしまいましたが、2010年から2020年まで「おかげ横丁」で開催されたこの棋戦のことはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。この伊勢市は「会津中央病院・女流立葵杯」の会津若松市とパターンが似ています。棋戦の開催地として「囲碁のまち」的イメージが付きました。

横丁棋院は一度は行ってみたい碁会所ですね!

 

 

◆三重県熊野市

熊野市ははっきりとした特徴を持った「囲碁のまち」です。

それは「那智黒石」の産出地であること。那智黒石は熊野市神川町でのみ採掘される鉱石で、碁石の黒石として最高級の材料です。

そして熊野市の一大イベントが「熊野那智黒碁石まつり」

例年秋に開催されるこの大会は2日間あり、1日目が団体戦、2日目が個人戦となっています。

2日間参加すれば、囲碁を満喫することができるでしょう。

 

 

◆滋賀県東近江市

東近江市は2015年に創設された「扇興杯女流囲碁最強戦」の開催地であることでこの一覧に入りました。

この棋戦の決勝は夏ごろに「クレフィール湖東」で開催されますが、アマチュア向けイベントとして開催される前日の「囲碁フェスティバル」、当日の「決勝戦大盤解説会」は参加者によるとなかなか評判が良いようです。

しかし2015年に始まった若い棋戦ですので、全国の囲碁ファンから見た東近江市の知名度はまだこれからというところでしょうか。

 

 

◆京都府京都市

僕は囲碁史に詳しいわけではありませんが、京都の「囲碁に由縁のある要素・場所」を細かく挙げるとおそらくキリがないでしょう。

イベントに絞って考えると棋戦としては「阿含・桐山杯」の舞台として有名です。京都市の阿含宗本山である釈迦山大菩提寺がその会場となっています。

またアマチュア向けの大会として日本棋院京都本部が主催する「京都吉備真備杯囲碁大会」が挙げられます。

奈良時代に中国から囲碁を持ち帰ったという説がある吉備真備の立像が京都のくろ谷・金戒光明寺に祀られており、この大会は吉備真備にちなんで例年秋に開催されています。

 

 

◆大阪府寝屋川市

囲碁将棋の街、寝屋川。

囲碁・将棋のプロ棋士は全国でも600名。人口比にすると20万人に1人。そんな中で、人口24万人の寝屋川市に在住しているプロ棋士はなんと6名もいます。

もともと囲碁将棋のクラブ活動が盛んだった寝屋川市で、有志による「囲碁将棋の街づくり」がスタート。それが形になったのが2004年の「第1回寝屋川囲碁将棋まつり」でした。以来、寝屋川市の囲碁将棋イベントは季節の風物詩となっています。

大規模なイベントとしては、11月の「寝屋川囲碁将棋まつり」と4月の「寝屋川囲碁将棋フェスティバル」

囲碁ファン将棋ファンどちらも集うので、毎年大変な賑わいを見せています。

 

 

◆兵庫県宝塚市

宝塚市は現在自治体としてあまりPRをしていないものの、実は囲碁との縁が大きい自治体です。

特に2010年代半ば、宝塚市はいくつかの大規模囲碁イベントの開催地となっていました。主なものとして「囲碁ガールズフェスタ グランド大会」(2015年)、「ジャパン碁コングレス」(2016年~2018年の3年連続開催)が挙げられます。また何度かプロ棋戦「名人戦」の会場にもなっており、2018年開催時の前夜祭には宝塚市の観光大使「サファイア」がゲストとして参加しています。

この数年、大規模なイベントはほとんど無いようですが、市内の商業施設「ピピアめふ」で頻繫に関西棋院の囲碁イベントが開かれていることは見逃せません。また市内のいくつかの公立幼稚園・保育園では数年前から囲碁活動(囲碁あそび)が行われているようです。こちらも関西棋院が協力しており、総じて関西棋院との縁が深い自治体と言えるかもしれません。

 

 

◆兵庫県明石市

明石市はもともと囲碁が盛んな地域です。

兵庫県には日本棋院の支部が存在しない(関西総本部が管轄)のですが、それでも明石市では定期的に認定大会が開かれており、それを実現するために熱心な有志がいたのではと推測しています。

また大きなイベントとして、2013年から「明石を囲碁の”まち”にしよう会」により毎年5月5日に「あかし囲碁まつり」が開催されてきました。これは県立明石公園が会場となった「青空囲碁大会」とでも呼ぶべきもので、全国的にも特徴あるイベントでした。

2022年に「あかし囲碁まつり」は正式終了となりましたが、会の運営者が世代交代し、現在は「御城碁の会」「こども・初心者囲碁教室」「四碁線の会」を毎月行っているようです。

 

 

◆兵庫県丹波市

丹波市柏原町。これは「かいばらちょう」と読みます。

柏原町にはその昔、隣村との領地争いを囲碁勝負での解決を図り、見事勝利して村人に平穏な暮らしをもたらしたという谷垣石見守の逸話が伝わっています。柏原町ではこの逸話にちなんだ「谷垣石見守杯争奪囲碁かいばら大会」が開催されていました。

残念ながら2016年を最後にこの大会は終了しています。

ただ柏原町はこれだけではありません。1992年、柏原町の有志は「囲碁ボール」というスポーツを発案しました。このスポーツ、知らない人もいるでしょうが、徐々に知名度を上げシニア層を中心に広まっています。

 

 

◆兵庫県赤穂市

赤穂市は忠臣蔵で知られる場所ですが、実は「忠臣蔵交流囲碁大会」というものが存在していました。

これは赤穂義士四十七士を率いた大石内蔵助が囲碁好きだったことにちなんだもので、市内の有志によって2011年より開催されてきた大会です。

残念ながらスタッフの高齢化が原因で2018年が最後の開催となっています。他地域からの参加者も多かったようで、囲碁界を彩るイベントでした。

 

 

◆奈良県生駒市

生駒市では「囲碁のまち生駒プロジェクト」という会が活動しています。

この会の目的は「町おこし」や「市外へのPR」ではなく、公民館を中心にもっぱら地域の子供たちに対して囲碁普及活動を行うこと。活動は頻繁です。

今後生駒から、多くの囲碁打ち、あるいはプロ棋士が生まれるかもしれませんね。

 

 

◆鳥取県鳥取市

鳥取市の中でも日本海に面する場所に「賀露神社」があります。

賀露神社は吉備真備を御祭神の一つとする神社です。賀露神社の社記によると、唐に渡った吉備真備は帰国の折に九州沖で風波の難に遭って漂流し賀露沖に漂着しました。そして賀露の住人の手によって助けられた吉備真備がお礼として村人に囲碁を伝えた、という縁があるようです。

この賀露神社では毎年6月に「吉備真備杯囲碁大会」が開催されています。

 

 

◆岡山県倉敷市

倉敷市真備町は中国から囲碁を持ち帰ったという説のある吉備真備の出生地です。なんとまた吉備真備!

吉備真備の名前を冠した倉敷市の囲碁大会はなかなか規模が大きいです。

都道府県予選を勝ち抜いた小学校低学年の部48名・高学年の部48名が競う「くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」、囲碁愛好家が腕を競う市の大会「吉備真備杯くらしき囲碁大会」

どちらも倉敷市が主催し、12月頃に開催されています。

 

 

◆広島県尾道市

「囲碁のまち」なら真っ先にここを連想する人も多いでしょう!

尾道市は本因坊秀策の出身地として有名です。厳密に言うと以前は因島市でしたが2006年に尾道市に編入されました。

ヒカルの碁の影響で知名度が増した本因坊秀策は「幕末の碁聖」と仰がれる天才棋士です。因島には「本因坊秀策囲碁記念館」や秀策の墓もあり「囲碁の聖地」とされます。

尾道市は当然、囲碁のまちづくりに力を入れており、代表的な囲碁イベントとして「本因坊秀策囲碁まつり」(例年7月頃)、「女流秀策杯」(例年3月頃)、「尾道市民囲碁大会」(例年秋頃)が開催されています。

これらのイベントは尾道市囲碁のまちづくり推進協議会、尾道市、尾道市教育委員会が主催です。

 

 

◆香川県坂出市

坂出市では、名誉市民であり元日本棋院総裁並びに理事長を歴任された故津島寿一氏にちなんで「津島寿一杯囲碁まつり」が開催されています。この大会は坂出商店街のアーケードで行われており、香川でも屈指の囲碁イベントです。

2019年を最後にしばらく開催されていませんでしたが、今年2023年10月22日に次回の開催が決まりました。

喜ばしいニュースですね!

 

 

◆佐賀県鹿島市

鹿島市は平安時代の囲碁の名人「寛蓮」の生誕地です。

寛蓮は知名度はやや低いかもしれませんが後に「碁聖」と称され日本棋院の囲碁殿堂入りも果たしています。

鹿島市では市内の愛好家団体により例年秋に「碁聖寛蓮鹿島囲碁大会」が開催されています。

 

 

◆大分県由布市

由布市には全国でも珍しい「囲碁神社」があります。

由布市阿蘇野の街外れの山沿いにある小さな神社ですが、囲碁仙人の伝説によって建立されたと言われています。
市の囲碁愛好会が毎年秋に「由布市囲碁神社杯囲碁大会」を開催。近隣地域を中心に賑わっているそうです。

 

 

◆宮崎県日向市

日向市は日本唯一のはまぐり碁石の産地です。

「那智黒石」の三重県熊野市と対をなすような存在と言えるでしょう。

その日向市による最大の囲碁イベントが秋に開催される「日向はまぐり碁石まつり」です。

もともとは誰でも参加できる囲碁大会でしたが、コロナ禍を機に人数を絞ったイベントへ転換し、現在は選手権大会的なものになっています。「九州・沖縄各県代表選」と「宮崎県内各支部代表選」の2つのクラスがあり、参加するには予選を勝ち上がる必要があります。

 

 

◆鹿児島県薩摩川内市

薩摩川内市は西郷隆盛が最も頻繁に訪れた温泉地として知られています。

西郷隆盛は無類の温泉好きでしたが、囲碁の愛好家でもありこの地でも囲碁を打っていたようです。滞在していた川内高城温泉の富士屋には使用した碁盤などが残り、現在は川内歴史資料館で所蔵されています。

そんな薩摩川内市では市内の旅館を会場に「西郷どん湯治場囲碁大会」が開催されていました。ただ、残念ながらこの大会は2018年頃を最後に終了しているようです。

 

 

 


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