安室奈美恵さん(以下 敬称略)の現在地とその未来
安室の現在地に関しては(HUFF POST)に載っているカルチャー評論家、ライターの松谷創一郎先生の文章が
これ以上ない適確さと批評で伝えているので紹介します。
『TVの情報番組は1990年代の「アムラー」時代ばかりを取り上げている。
小室哲也のプロデュースを離れて以降、先進的なダンスミュージックに取り組んできた。
しかし引退の段になると10代の頃の「アムラー」ブームと「CAN YOU CELEBRATE?」ばかり
取り上げられる。
アムラーブームが始まるのは95年「TRY ME」が大ヒットしてからだ。
安室が大きな変化を遂げるのはヒップホップMC ZEEBRAとのユニット、SUITECHICに
参加した事で本格的にヒップホップとR&Bの道を進んで行ってからだ。
2000年に入り、安室はJ-POPのメインストリームから姿を消していく。
海外公演も始めていた彼女はJ-POPの枠には収まりきらない水準にあった。
そして2003年を最後に「NHK紅白歌合戦」にも出なくなる。
演歌やアイドルポップス、J-POPを含む「紅白」と大きなギャップが生じていた。
以上のように、20世紀と21世紀の安室は全く異なる存在だと言える
地上波TVへの出演は極端に減り、コンサート活動に完全に移行した。
しかし、引退発表によって巻き起こった報道は、安室の変貌をしっかりと捉えていたとは言い難い。
情報番組の安室は、小室プロデュース時代のものばかり、たまに2016年「HERO」がかかる程度。
四半世紀も一線を走って来たアーティストを20年前の記憶でしか語ることの出来ないマスコミの
モウロクぶりと、そんな地上波TVに見切りをつけて我が道を歩んだ安室との埋めがたいギャップがあったのだ。
引退理由についてはっきり触れられていないが、コンサート映像を観て来た者は簡単に
その理由を推測できる。
安室はコンサートではMCもなく2時間ダンスして歌い上げる。
しかもそうした公演を年50本以上こなす。
だが40歳を過ぎてそれを続けるのは厳しい。
おそらく歌手であると同時にダンサーであることを強く自覚しているから。』
松谷創一郎先生の分析と指摘により、私も現在の安室が少し理解できたような気がします。
世界各国には国民的歌手と言う存在がいます。
アメリカで言えばフランク・シナトラ、エルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、
イギリスでは、ビートルズやローリングストーンズ、フランスでは、エディット・ピアフ、
日本では美空ひばり、島倉千代子、松任谷由実、中島みゆき、山下達郎でしょうか。
安室にはこう言った国民的歌手と呼ばれる存在になってほしかったのですが、
引退でそれはなくなりました。
今後については、第一線のエンターテイナーを外れた後はやはり後進の指導に当たって
欲しいと勝手に希望するのです。
安室が教えるとあらば、日本国内はもとより世界中から才能あふれる若者が集うだろうと思います。
中学卒業時、スーパーモンキーズの時代から40歳の今日まで働きづめです。
引退後は休養を取る意味でも、(週刊誌情報が確かなら)息子さんが○○大学の学生なので、
一年遅れぐらいで一緒にまず○○大学で学んで、キャンパスライフを楽しんでいただき、
その後はアメリカ「バークリー音楽大学」に留学して、アカデミックな音楽も学んで欲しいと思います。
そして、世界に通ずる音楽プロデューサーになって、後進の指導にあたって下さることを希望します。
(終)
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