IBMの「AI」ワトソンは米国のクイズ番組、「ジョバディ」で「歴代チャンピオン」を次々と破り有名になりました。


IBMは、古今東西の歴史から、「文化」「政治経済」「スポーツ」関する、大量の情報を読み込ませたそうで、


その過程で培ったのが「自然言語処理」、人間のように言語を理解して操る技術を習得しました。


IBMはそのワトソンの力を「医療」分野で生かそうと考えました。


ワトソンを「クイズ王」から「医療」のエキスパートにして医師のアシスタントにと考えたのです。
  (小林雅一 ブログより)


’16年8月、東京大学医科学研究所からのニュースが世界を驚かせました。  


60代の女性患者の白血病の病名を10分で解明し、その適切な治療法により患者を救ったのです。


もちろん世界の医学会とAI研究者たちは驚くと共に喜びました。


’16年2月には日本語習得し、日本の研究者、医者も利用しやすくなりました。


IBMワトソン事業部によると医療関係者が読むのに1ヵ月半かかる文献を、たった20分たらずで読めると言うのです。


得意技はがんに関する数10万件のデータから、重要な数個のデータや、論文を探し当てたり選んだりすることです。


現在ワトソンは診断が難しい2人の患者の診断をしていて、その他41人の患者に最適な治療法や診断を


医師にアドバイスしています。
  (さとうひとし ブログより)


正に名探偵「シャーロックホームズ(医者)」と「ワトソン(助手)」の関係のようです。


ワトソンの助力無くして、いくらシャーロックホームズと言えど難事件を次々と解決と言う訳にはいかないでしょう。


AIは人類にとって有益でバラ色の未来を約束するもののように感じますが人類最高知能の一人、


ホーキング博士(それにしてもホーキング博士はなぜノーベル賞を取れないのでしょう)はこう言っています。


「完全な人工知能を開発できたら、それは人類の終焉を意味するかもしれない」


「人工知能が自分の意思を持ち自立して、これまでにないような早さで自分を設計すれば、


ゆっくりしか進化できない人間に勝ち目はない。


いずれ人工知能に取って代わられるだろう。」と話しました。


博士はさらに「人工知能の発明は人類史上最大の出来事だったが、


同時に『最後』の出来事になってしまう可能性もある」と述べています。


ホーキング博士のAIに関する未来予想図は、


まるでシュワルツェネガー主演のターミネーターのようなストーリーなのかも知れません。


ホーキング博士はAIの未来を悲観的に捉えすぎているのではないでしょうか。