ー大浜発言から沖縄の学力問題を考えるー


沖縄県は全国学力調査で8科目中の6科目で最下位である。

かつてのダントツ最下位からは脱しつつあるものの、やはり下位を低迷している。

原因は専門家、教育者をはじめ、色々いわれている。

「米軍基地があるのが原因」という政治家。夜型社会が問題と言う評論家。

塾関係者からは「日本一レベルの低い塾のせいだ」と言う自己反省の弁を聞いた事もある。

大浜先生のように学校の先生が悪いと言う人は少数派だろう。

県教育委員会は原因として「子供を連れて居酒屋で飲食」「小中学校へ車で送迎」など子供の生活リズムを乱し学力低下を招いていると報告している。

つまり家庭の生活習慣にも問題があると言うことか。「早寝早起き、朝ごはん」「基本的生活習慣」に問題があると考えているようである。


その他

部活動のやり過ぎ論(週7日部活動をしている生徒は40.7%)

家庭学習の不足論(中学生で全くしないのが12.5%、1時間未満が33.6%計46.1%)

等、その原因も論者によって様々である。

沖縄県は学力全国最下位クラス、県民所得全国46位(H21年、204万5千円)、離婚率(H23年、2.58/1000人)は全国一高い。高校中退率3%1715人で福岡の3.2%に次いで高い。

悪い数字のオンパレードである。

日頃これらの数字は別々に論じられることが多いが、私はこれは一つの輪であり、繋がっていると思う。

この悪い輪(リング)を断ち切るためにはその内一つの問題でも解決することだと考える。

つまり学力を向上すれば、県民所得最下位クラスも日本一高い離婚率も高い高校中退率も解消するのではないかと思う。

沖縄の子供達は高い能力を秘めており、無限とも言える可能性を持っている。

子供たちの能力を最大限に引き出し、立派な社会人にする必要がある。

小中学生の学力全国最下位の問題は、単に教育問題として捉えるのではなく、社会問題として捉えるべきだ。

年齢や社会的地位、立場、子供の有無に関わらず、沖縄の社会全体で考え解決すべき大問題である。

そのためには御父母、学校や塾、その他沖縄の社会全体が協力して解決していくべきだと考える。

※仕事柄、学力問題になると書いているうちについ熱くなって大げさな文章、表現になりました。
ご理解をお願いします。