デビュー当時の「深夜芸人」の頃を覚えていて、その頃が芸人として一番おもしろかったと思っている私にとっては、「いいとも」に出ているタモリは堕落したタモリである。

本来のタモリはブラックで、世の中を斜めから見ていたシュールで不健全なタモリである。

「いいとも」のタモリは、タモリが一番憎む「偽善者タモリ」であると言ったら言い過ぎだろうか。

それにしても、本来ブラックであり世の中を斜に構えて見ていたタモリが何で日本の昼の顔になり、『友達の「わ」』なんてやっていけたのだろうか。

私は、タモリは深夜放送の顔であり、深夜の芸人であると思っているそのタモリが、何で昼の顔になり得たのか、理由はひとえに、タモリが女性スキャンダルがなかったからではないか。

ビートたけし、さんま、みのもんた、皆女性スキャンダルに事欠かない。

だが、不思議な事にタモリにはこと女性に関して浮いた話はいっさい無い。

これが奥様方の支持を得て、昼の顔になり得た理由だと考える。

初期のタモリは、深夜放送などでもエグイ下ネタ連発であった。

「いいとも」を終了したタモリは、心を入れ替えて昔のブラックタモリに戻り、キワドイ芸、「深夜芸」を見せて欲しい。

※You Tubeを見ているうちに、ずい分おもしろい人がJAZZを歌っているのを見つけた。

八代亜紀、TBSアナウンサーの吉川美代子、島袋寛子(スピード)などだ。

島袋は、ワインで言えばボージョレヌーボーで、もっと熟成させる必要がある。

八代のジャズはやっぱり演歌している。

ジャズスキットでも「こぶし」をまわすのである。

おもしろい。

吉川は本格的であり、CDを出しても良いレベルかも知れない。