ほんのちょっとのさじ加減 | 【三原】智学館 代表兼「親のあり方セミナー」主宰平岡智彰

【三原】智学館 代表兼「親のあり方セミナー」主宰平岡智彰

2010年5月、土日限定の個別指導塾を自宅マンションを使って開校。週3回、4回と増え、2011年4月より週6回指導となりました。毎回の授業後の電話報告で「授業回数と同じ回数のお母様との会話」をさせていただいています。「生徒と親と塾」の三位一体指導がモットーです!

こんにちは!智学館です!

 

昨日までの晴天とは打って変わって、今日は雲が広がっている三原市です。

 

週間天気予報を見ても週の後半は雨が続くようで、そのあたりで梅雨入りしそうな感じです。

 

ついに鬱陶しい日々の始まりなんでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

では本題に入ります。

 

ずいぶん前のことですが、ある本を読んでいてちょっと考えさせられることがありました。

 

ある女の子が、母の死とかいろんなショックなことがあって、ご飯が食べられなくなってしまうんです。

 

お手伝いさんが「食べないとダメよ」とか「身体によくないよ」とか「あなたのためよ」とか説得しても一切食べようとしないんです。

 

そうすると、イライラしてしまうし腹も立ってくる。

 

こんなに私は一生懸命やっているのにって愚痴ったりもします。

 

そしてまた同じ方向から「食べないとダメよ」と説得しようとする。

 

結局は同じところをグルグル回っているだけなんです。

 

 

 

全然動かない子どもに、今まで動かなかったやり方を延々と続けても、成果の出なかったやり方を続けても動きません。

 

だから、動きそうなところとかできそうなところを一つだけ動かしてみるんです。

 

それだけで見える景色も子どもの様子も変わってくるんです。

 

今までと何か一つだけでいいから変えないといけないんです。

 

もし変わらなかったらまた別の一つを動かせばいい。

 

 

 

その後、別のお気楽で楽しそうなお手伝いさんがやってきて、さじ加減を少し変えるとモリモリ食べちゃうんです。

 

何も言わなくても食べる。

 

このニュアンスは本を読まないとわからないけれど、同じ子どもでもアプローチが変わると反応が変わってくるってことです。

 

アプローチを変えるのは親です。

 

「子どもに変われ変われと言わずに親が変わりましょう」というのは、親が大変身をすることではなく、うまくいっていない向き合い方は続けないで一つ変えてみましょうってことなんです。

 

「幸せ」も「子どもの勉強」もほんのちょっとのさじ加減なんです。

 

それがわかるのは「ほんのちょっと変えて」みて、子どもの反応が変わったことを知っている人だけ。

 

「ほんのちょっと」がどんどん積み重なって、それがひとりの人間を形作っていくわけです。

 

その「ほんのちょっと」が何なのか、真剣に考えてみる必要があるのではないでしょうか。