こんにちは!智学館です!
今季一番の寒波がやってきます。
寒いのはなんとか我慢できますが、大雪だけは勘弁してほしいと思っている私。
三原の市街地は積もることはほぼありませんが、今回は果たしてどうなるのやら…。
本題に入ります。
タイトルのような子どもって、特に低学年の子どもに見受けられます。
実は、この「自慢したがる状況」が「伸びない子ども」になる原因となってしまうことが多いんです。
少し話を整理するために「内的影響」と「外的影響」に分けて話を進めますね。
自分自身の気持ちの持ちようによって、いろんな良い悪いの影響を及ぼすことを「内的影響」とし、周りの環境によって影響を受けることを「外的影響」とします。
子どもが
①自分は勉強がよくできると思っている
②勉強ができることを自慢したい
と思っているとします。
これは内的な自分の気持ちの持ちように属します。
①だけであれば問題ありませんが、ここに②がセットされると「伸びない」に進む可能性が高まります。
「自慢する」という行動は「否定」につながると思うんです。
たとえば、学校の授業でやる問題がすべてわかる子がいるとします。
すると、自慢したいという欲求が周りのものすべてを否定する行動につながり、答える場面でもないのに先に答えを言ってしまい先生から注意を受ける。
こうなるとその子は「この先生の授業は簡単でおもしろくない」と判断し、授業を聞く耳が閉ざされてしまいます。
これが「自慢する」という行動は「否定」につながるという一例であり「内的影響」が悪い方向に出ていると言えるんです。
そして、その先生の授業に魅力を感じなくなったその子は先生に要求するようになります。
「もっと難しいのをやろうよ」って…。
もちろん受け入れられるわけがありません。
それどころか、授業の進行を妨げられた先生は、その子に対して「もっといろいろ教えてあげたい」という気持ちも湧かなくなります。
その結果、その子は多くの知識を得る機会を失うことになります。
授業からも先生からも蚊帳の外にされ、これがきっかけで勉強から遠のくことだってあるでしょう。
これが「外的影響」が悪く作用する例です。
授業からも先生からも蚊帳の外にされ、多くの知識を得る機会を失ったこの状況をどう思いますか?
もし先生との相性が悪いなんてだけで片づけてしまうと、翌年も同じことを繰り返すことになります。
確かにどうしようもない先生がいるかもしれませんが、問題は先生だけでなく子どもの「内的影響」からだとしたら、先生のせいだけにしていても全く解決しないし、子どもはますます泥沼の方向に進んでいくことになります。
いずれにしても、事態がうまく回転しない場合に相手を非難したくなる気持ちになりますが、一度立ち止まってわが身を振り返る時間を作る必要があると思います。
ここまで書いたことは非常に誤解を招く言い方になっているかもしれませんが、あくまでも私自身の個人的な見解ですのでご容赦ください。
では「成績がいい子」はどうなんでしょうか?
はっきり言えるのは、伸びる子や伸びた子は自慢しません。
自慢したい気持ちがあるかもしれませんが、それを態度や言葉に出さないといった感じです。
たとえば授業態度でもわかります。
伸びる子や成績がいい子は授業態度が否定ではなく「肯定」なんです。
先生が「キミならこれくらい知っているだろ」って内心思いながら授業をしていても「うんうん」って確認しながら聞いています。
そして目からはこんなメッセージが発信されているんです。
「先生はこのあともっとタメになることを教えてくれるんでしょ」ってね。
そうすると、こちらとしても「今から教えることは余裕がある子だけでいいから知っておけよ」なんて内容を教えてしまうんです。
これが「外的影響」を良く作用させる典型的な例です。
今回、親御さんに是非知っておいてほしいのですが、このように「外的影響」だって自分で操作できるということです。
だからこそ、それをふまえて子どもの態度がどうあるべきかを考えてほしいんです。
特に低学年のお子さんをお持ちの親御さんです。
学校でのお子さんの様子をもっと具体的に知る機会を作ってみてはいかがでしょうか?