できないと言わない人 | 【三原】智学館 代表兼「親のあり方セミナー」主宰平岡智彰

【三原】智学館 代表兼「親のあり方セミナー」主宰平岡智彰

2010年5月、土日限定の個別指導塾を自宅マンションを使って開校。週3回、4回と増え、2011年4月より週6回指導となりました。毎回の授業後の電話報告で「授業回数と同じ回数のお母様との会話」をさせていただいています。「生徒と親と塾」の三位一体指導がモットーです!

こんにちは!智学館です!

 

昨日は「期末試験対策勉強会」でした。

 

それにしてもすごい集中力!

 

あまりにも集中していて「あっという間に時間がたちました」とのこと。

 

結果にも期待大です。

 

 

 

 

 

 

 

タイトルのお話に入ります。

 

10年以上前にTV番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で、麻薬探知犬を育成する方を紹介していました。

 

その様子を見ていて、犬も馬も子どもも同じなんだなって思いました。

 

犬はうわべだけの言葉や態度では通用しません。

 

子どもだって同じで、しかも子どもは言葉が通じるから「そばにいる人の気持ちを敏感に感じ取る」こともできます。

 

気持ちの入らない義務感だけの「すごいね」の一言が、子どもとの距離を一気に引き離してしまうことだってあります。

 

褒めるときは全力で褒めないとダメなんです。

 

こんなのできて当たり前だから褒めませんですって!?

 

親から見たら当たり前かもしれないし他の子どもなら当たり前かもしれませんが、その当たり前を1回は楽しんで喜んでそして思い切り褒めてあげましたか?

 

当たり前のことができない子どもは、その1回目で褒めてもらってないんです。

 

朝起きたら歯を磨くとか、学校から帰ったらちょっとだけ休憩して机に向かうとか、こういうことを全部教えていってできたら「頑張ったね」とか「すごいね」って言って、その積み重ねの結果がいずれ「当たり前」になって蓄積していくんです。

 

 

 

「うちの子は言ったことがなかなかできないんです」は「子どもがダメ」の考えですよね。

 

先ほどの麻薬探知犬育成の方は「犬がダメなのではなく自分がダメ」と考えるんです。

 

犬ができないのは犬が悪いのではなく、その犬に合った訓練ができない人間が悪い。

 

子どもだって同じではないでしょうか。

 

どうやったら頑張らせられるのか、どうやったら集中してやってくれるのか、すべては工夫でありアイデアが思いつくかどうかなんです。

 

ここで必要なのは、勉強という一つの枠組みの中で、親子が向かい合ったり同じ方向を向いて課題を乗り越えようとする気持ちになれるかどうかってことです。

 

いろんな方法を考え試していきながら探していくんです。

 

どんな難しい子どもにだって必ず道はあるんです。

 

 

 

番組の最後で「あなたにとってプロフェッショナルとは?」という質問がありました。

 

彼はこう言いました。

 

「できないと言わない人」

 

難しい課題に対しても何か工夫してアプローチしていく。

 

これって、親が子供に求めていることではありませんか?

 

親の言葉に言い換えてみると

 

「すぐにできないと言わない子ども」

「最後まで考えられる子ども」

「難しい問題にもあきらめず取り組める子ども」

 

彼の定義でいけば、これらができるってことは「プロフェッショナル」ってことです。

 

そうすると、子どものことを愚痴っている親は「うちの子はプロフェッショナルではない」って言っていることになってしまいます。

 

まだまだ発展途上の子どもなのに、この段階でそうやって決めつけてしまうってあまりにもかわいそうではありませんか?

 

そしてそれを子どもに言う前に、親が子どもから「自分の親はプロフェッショナル」かどうか問われているのかもしれません。

 

 

 

彼の仕事は、普通の何もできない短所もたくさんある犬を育成して麻薬探知犬に育て上げること。

 

では、親の仕事っていったい何でしょうか?