こんにちは!智学館です!
昨日は中学校の卒業式だったためか、現中3生は全員が欠席していました。
ご家庭で卒業祝いをしていたのでしょうね。
本当におめでとうございます。
すでに現中3生のほとんどが高校の勉強をスタートさせています。
せっかくついた勉強の習慣をここで途切れさせるわけにはいかないですものね。
そう、高校入試はゴールではなく「新たなスタート」なんです。
今日からまたガリガリ進めていってほしいものです。
では本題に入ります。
今回のタイトルについてどう思われますか?
私は「ある」と思っています。
ただ、成績がいい子とは性質が異なっています。
成績不振の子どもが最も嫌う言葉は何だと思いますか?
「おまえ、バカだなあ」です。
他にも「こんなのもできないの?」とか…。
成績不振の子どもは勉強の場面でそういうことを言われてきました。
先生や親、そして同級生にも言われたりします。
それがいつしか、その子どもの評価として周囲に定着してしまいます。
そして結果的には、成績不振の子どもはそういう罵声のような言葉を受けることで、だんだんと「自分を守るためのプライド」を身につけるようになるんです。
言い換えれば、一種のバリアみたいなものを自分の周囲に構築するんです。
やがて「おまえ、バカだなあ」という言葉を発する相手に対して、暴力で対抗したりだれにも会わないように学校に行かなくなります。
学校に行ったとしても、だれとも話さなかったり先生からの問いかけにも無言だったりと、罵声を防ぐ方法を考えるようになります。
成績不振の子どもの勉強を見るときも、中3なのに九九もあやふやとか分数の計算もできないとか、こういう子どもに対して「おまえ、バカだなあ」とか「こんなのもわからないの?」なんて言ったら、もうその人の言うことなんて聞く耳を持たなくなるでしょう。
それくらいそういう子どもは自分を守るバリアを高くしてしまうんです。
成績がいい子のプライドでも「自分が自分に課した厳しいプライド」は誇りや自負心になっていけると思いますが、今は成績がいい子でも「親から与えられたプライド」であればそれは自慢や自惚れあるいは思い上がりになっていきます。
そして、成績不振になってしまった子どもは自分のプライドを守るために、勉強の話をしないとか触れないなどして勉強から遠ざかることで身を守ろうとしていくんです。
今日の結果はこれまでしてきたことの結果です。
子どもの各種のプライドはこれまでしてきたことの結果です。
修正するなら早いほうがいいでしょう。
軌道修正に手を貸すのは、当然親の役割です。
子どもの人生だから、子どもが自分で頭を打ちながら学んでいけばいいと思うならそうしたらいいでしょう。
でも、たった10~15年くらいの経験しかない子どもですから、そのプライドはまるで別物に変化していきます。
その変化はもう手遅れではないかと思えるほどの差が出ます。
それでも思い立ったときがスタートです。
まだまだ15年程度では「確固たるプライド」はないと思います。
真のプライドの確立には正しい方向への誘導が必要です。
その正しさは幾通りもあり、親の価値観でもあると思います。
正しいかどうかなんてわからないと思いますが、少なくとも親が自分の経験を振り返って、子どもにとって今何が必要なのかを考え実行に移していく。
子どもにとってのプライドが「相手から自分を守るプライド」から「自分に厳しい真のプライド」に変わっていけるようにまずは親が動かないといけないと思います。