毒を売る女
- 島田 荘司
- 毒を売る女
この本での毒、すなわち梅毒。
推理小説も書いているけれど、これはホラーに属しているように思う。
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子供の友人の母親、すなわちママ友が梅毒にかかっていて
それが恐ろしい病気だと自覚してから、
病気をうつそうと、近寄ってくるのだ。
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ひたひた、ひたひた、ひたひた。
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呪いを籠めて、恨みを籠めて、怒りを籠めて。
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なぜ私だけがこんな目にあわなければならないのだ?
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なぜ私だけが?
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そんな情念を堕ち、笑顔の仮面をかぶり近寄ってくる。
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ねえ、あなた。
あなたも私と一緒に堕ちていきましょう?
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見ているだけなんてつまらないでしょ?
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一緒よね?
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さあ、一緒にいきましょう。
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ひたひた、ひたひた、近寄ってくる。
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そんな恐怖いっぱいの本なのだ。
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謎解きは、心の闇だろうか。
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ただ、どこからともなく恐怖は近づいてくる。
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ほら、あなたの後ろにも。なんて言葉が聞こえてきそうな本なのだ。
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ぜひ試して欲しい一品である。