親の気持ち、子の気持ち
私はずっと子供を持つのが怖かったのです。
ずっと、母親が嫌いで希望でもなかった大学に
入ったのも家を出るためでした。
会社に入りたかったのも、早く親の援助を受けないくて
すむように収入を得たかったから。
なぜ母親が嫌いだったか。
大きな事件はなかったと思う。
ただ小さな出来事が積み重なって、私は同じ家に住むことさえ
いやでいやで逃げ出した。
確かに私がまだ子供の頃、自営業だった我が家は忙しかった。
そのせいか朝はいつも一人で起きて、一人でご飯を食べ、
一人で遊んでいた。
物心がつくそんな時期、姉はさっさと幼稚園に行ってしまう。
田舎で生まれた私は、だだっ広い家と庭にぽつんと一人置き去りの
ように感じていた。
自営業なので同じ敷地に工場があった。
会いに行こうとすれば行ける距離にあった。
しかし危険な機械の多いそこは、小学生になるまでは立ち入り禁止だった。
会いにいけば叱られる。
呼べば、忙しいといわれる。
私は一人で時間をつぶすすべを身につけた。
私は小さな頃から触れられることが嫌いだったという。
眠るときでさえ、人の体温を嫌がっていたと。
確かに、寝るときに寂しがって私の耳たぶや手を
触ってくる姉が鬱陶しくて仕方なかった。
小さなとき、寝物語に絵本を読んでもらった記憶はある。
しかし、抱きしめられた記憶がない。
そんな私に子供が育てられるのだろうか?
私の中に命が宿ったとき、恐怖におののいた。
命を守れるだろうか、私に子供を愛せるだろうか。
この子を幸せに、できるだろうか?
ずっと、母親が嫌いで希望でもなかった大学に
入ったのも家を出るためでした。
会社に入りたかったのも、早く親の援助を受けないくて
すむように収入を得たかったから。
なぜ母親が嫌いだったか。
大きな事件はなかったと思う。
ただ小さな出来事が積み重なって、私は同じ家に住むことさえ
いやでいやで逃げ出した。
確かに私がまだ子供の頃、自営業だった我が家は忙しかった。
そのせいか朝はいつも一人で起きて、一人でご飯を食べ、
一人で遊んでいた。
物心がつくそんな時期、姉はさっさと幼稚園に行ってしまう。
田舎で生まれた私は、だだっ広い家と庭にぽつんと一人置き去りの
ように感じていた。
自営業なので同じ敷地に工場があった。
会いに行こうとすれば行ける距離にあった。
しかし危険な機械の多いそこは、小学生になるまでは立ち入り禁止だった。
会いにいけば叱られる。
呼べば、忙しいといわれる。
私は一人で時間をつぶすすべを身につけた。
私は小さな頃から触れられることが嫌いだったという。
眠るときでさえ、人の体温を嫌がっていたと。
確かに、寝るときに寂しがって私の耳たぶや手を
触ってくる姉が鬱陶しくて仕方なかった。
小さなとき、寝物語に絵本を読んでもらった記憶はある。
しかし、抱きしめられた記憶がない。
そんな私に子供が育てられるのだろうか?
私の中に命が宿ったとき、恐怖におののいた。
命を守れるだろうか、私に子供を愛せるだろうか。
この子を幸せに、できるだろうか?