ここ福岡では、クスノキから樟脳(しょうのう)を作っている職人さんがいらっしゃいます。

先日ご訪問する機会がありましたのでご紹介させていただきますね。

 

江戸時代より樟脳作りを行っている内野樟脳さんです。

 

 

 

樟脳をご存知ですか?

私は詳しく知らなかったのですが...

 

クスノキから水蒸気蒸留方で採れる芳香のある揮発性の白い半透明の結晶。

おじいちゃん、おばあちゃんの家のタンスのような懐かしい香り...

 

昔、衣類の虫よけや芳香剤などに使われていたのが樟脳です。

 

 

 

樟脳が採れるクスノキは、ハッカのようなスーッとする特有の香りを持っていて、この木があると虫が寄ってこなくなるため、厄除けの意味から神社によく植えられたともいわれています。

 

 

 

また、クスノキには、鎮痛・消炎・血行促進などの薬理作用の性質もあり、中枢神経に局所的に刺激を与えることができることから医薬品「カンフル」としても使われていました。

 

よく「カンフル剤」(ダメになりかけた物事を復活させるために使用される手段)として使う、などと比喩される言葉の語源になっているのが、この樟脳です。

 

そんなクスノキは、暖かい地域にしかないのだそうで、世界的でも中国の揚子江以南から台湾、韓国、そして、日本の西南部一帯にしかない木なのだそう。

 

 

そのため、クスノキから作られる樟脳は、かつてはたばこや塩と同様に日本専売公社によって専売された貴重なものだったのそうです。

 

江戸時代、樟脳は金・銀に次ぐ輸出品でクスノキの自生林に恵まれていた薩摩藩や土佐藩では、これで軍費を稼いだのだとか!

 

 

衣類にニオイが残ってしまいがちな、今の合成の虫よけや芳香剤ですが、天然樟脳の香りは風に当てるとさっと消え衣類に残らないので、自然派の生活が好きな方や喘息やアトピー症状のお子さんがいらっしゃる方からの注文が絶えないのだそう。

 

 

お客様からの熱望と、地元の方の支援があり今日に至っている...

 

 

素晴らしい仕事に触れた素敵な時間でした..