お盆も終わって平日になった今日。

一足も二足も遅い感じではありますが

こういう時期なのでちょっと戦争にまつわる話を残そうと思います。




私は1920年代、第一次世界大戦後のパリに集まった芸術家たちが好きです。

マン・レイやシャガール、レオナール・フジタ、ピカソやダリの時代。

パリが芸術の都として有名なのは、1920年代があったから。




でも、その1920年代がなぜ芸術の時代として

繁栄していったのか、あまり語られることがないんですよね。


普段は、あまり歴史背景を考えず鑑賞することが多い作品たち。

この時期だからこそ、二つの世界大戦の間に起こった芸術活動を少しだけ読み解いてみたいと思います。





二つの世界大戦の間の、つかの間の平和。





第一次世界大戦が終わり、

ファシズムから逃れた人々やアルメニア人、ユダヤ人が

人権や正義を求めてフランスに集まってきます。

ヨーロッパから集まった人々は戦争で失われた時間を取り戻そうと

半狂乱のような状態に突入していくのです。




女性たちはコルセットを脱ぎ捨て、化粧をしてボブカットへ。

広場では酒樽に入ってくるくる回る数を競うなど、

ばかばかしい記録を競い合ったりすることにスポットが。



100mごとに置かれたお酒を飲みながら走る

酒飲みマラソン大会などが名物になったりするほど。



フランスでこんなにたくさんのパレードや

おかしな大会で賑わった時代は他にはありません。

人はなぜ、こんなにも多くの催し物に参加し、

騒ぎ、はしゃいだのでしょうか。




それは、全てあの忌まわしい戦争を忘れるためだったのです。




第一次世界大戦は今までの戦争のイメージを大きく変えました。

どの国も、「我が国の最先端の近代兵器には敵うまい」

と思い込むのとは裏腹に、そのような近代的な戦争の経験はないため

心持ちは騎馬戦のような、1対1の対戦もあろう等と古い考えを持って挑んでいたのです。

それはそうです、だって車が路上を盛んに走り出したのは第一次世界大戦後。

第一次世界大戦は路上は馬車が主流の時代のお話です。





今までとはスケールが違う破壊

無差別な殺戮


ほんの数ヶ月、クリスマスには終わると思っていた戦争。





肉親、友人、愛するものを奪われた憎しみを忘れるため。

破壊と死の恐怖を忘れるため。


ヨーロッパの人々は、騒ぎ、はしゃいだのです。





耐えがたい戦争への恐怖から逃れ、

ジャズやドラッグ、男装や女装、同性愛。

なんでも嗜んでみるという、もはや、お祭り騒ぎの禁断の園。

1920年代の芸術作品は、

生を謳歌しようとする狂乱のヨーロッパに咲いた花。

だったのですね