「ぼくは ほぼ半年のあいだずっと考え 続けていた
ぼくの生と死と それからひとりの友人について
ぼくは成熟しただけの子どもだ ということはじゅうぶんわかっているし
だから この少年の時としての愛が
性もなく正体もわからないなにか透明なものへ向かって
投げだされるのだということも知っている
これは単純なカケなぞじゃない
それから ぼくが彼を愛したことが問題なのじゃない
彼がぼくを愛さねばならないのだ
どうしても
今 彼は死んでいるも同然だ
そして彼を生かすために
ぼくは ぼくのからだが打ちくずれるのなんか なんとも思わない
人は二度死ぬという
まず自己の死 そしてのち 友人に忘れ去られることの死
それなら永遠に
ぼくには二度めの死はないのだ(彼は死んでもぼくを忘れまい)
そうして
ぼくはずっと生きている
彼の目の上に 」