8月22日21時5分


おばんが天に召された。


これで血族は私1人。


老衰という文字が死亡診断書に記入してある。

何と輝かしい文字なのだろう。


コロナ禍でなかなか自由に会えなかったけど、


ヘルパーさん達が本当な心を尽くしてみてくれた。

みんな集まり泣いてくれた。


あの施設を選んだのは間違いなかった。


おばんはライバル。


性格も行動も似ていたから衝突しかしなかったけど、後腐れがなかったのもライバルだから。


少しだけ寂しいんだけど、全員向こうに送り出せたってのが何となく安堵。


ま、私を見送ってくれる血族はいないけどな。配偶者がいるからいいだろ。


最後まで私が残る確率は2分の1だし。


通夜、葬儀、やらせてもらうよ。


大往生のお祭りだ。


おばん。よくできました。百点ですよ。


ありがとう。ばいばい。


2021年7月24日


アシュリーが心タンポナーデで急逝した。


幸せだったよな。


ジャスミンとアトランにまっすぐ走って行きな。


生まれた瞬間、ちゃんと覚えているよ。


ありがとう。会えて幸せだったよ。


安らかに。

特に困ったことはない。

 

ちょうど良い休息だと思って過ごそう。

 

いつも通りとはいかないけど。

 

 

モノラル音源の古いシャンソンが聴きたくなる。

 

ひんやりとした曇り空にピアフの声が溶けてゆく。

 

一人の昼下がり。

 

回想に拍車が掛かるのはしょうがない。

 

やることをやっていけばやることが減ってくる。

 

なくなることはないけど。

 

今日は母と出かけたパリの午後を思い返しながら灰色の空を眺めて

 

しばしの孤独を楽しもう。

 

あ。帰ってきた。