- タペストリーホワイト (文春文庫)/大崎 善生
- ¥520
- Amazon.co.jp
流れるような話でした。
大崎さんの本はわりと好きで読むのですが、
どれもが
読み終えた後、尾を引くような・・・。
この話は
70年代初頭に
洋子が愛する姉を内ゲバで失ってしまうことが発端です。
(内ゲバとは政治団体・運動の暴力を伴った内部抗争的なものです。)
はっきり言えば、
オススメ本ではありません。
この時代の話は好き嫌いも多いし、
破滅的だし、
くだらない事だとも言える事だらけです。
学生運動は
50・60・70年代で
訴えてる事や形を変えていきますが、
後期になってくると
サークル活動のように運動をし、
社会に反発していたはずなのに
卒業すれば
あっさり社会に組み込まれていく人も多かったようです。
そのサークル活動での内ゲバ。
そこで上京した姉が殺されたと札幌で聞いた洋子は
真相が知りたくて
姉が恋していたであろう人を探します。
若い頃は
誰かを好きになると
その人のしてる事が正しく感じたり、
その人が全てになったりする事もありますが、
この本の根底にそれがある気がしています。
唯一、
共感できるところは
この本のある意味キーワード。
『Will you love me tomorrow?』
明日もあなたは私を愛してくれているでしょうか?
人としての『明日』への怯えと
女としての『明日』への怯え。
リンクしてるんでしょうか・・・?