- アジアンタムブルー [DVD]
- ¥2,850
- Amazon.co.jp
このお話。
本で一度読んでるです。
なのに、泣いた。
編集者・山崎とカメラマン・葉子の
切ない恋物語です。
本では
彼女が死んでしまうのは分かってるんです。
『死』に向かう間、
二人はニースの街で過ごし、
最後もそこで迎える。
映画で彼女は彼に
死ぬのが怖いと泣きつくんです。
それまで毅然としてたのに。
強がってたんでしょうけど。
彼は
「俺も一緒に行こうか?
一緒なら怖くないだろ?」
って言うんです。
それから後、
彼女は泣き言を言わないし、
彼に生きてて私を覚えていて欲しいと言います。
新しい彼女が出来ても
自分と同じように優しくしてあげて欲しい、とも言います。
彼が彼女に
一緒に逝くと言ってくれた優しさ。
嘘でもどれだけ彼女を救ったか。
でも、生きて欲しいと彼女は言う。
勇気のいる言葉ですよね。
訂正する必要なんかないのに。
先に逝ってしまうなら判らないから。
映画では
山崎を阿部寛、葉子を松下奈緒が演じてるんですが、
松下奈緒の葉子らしさがキレイでした。
葉子のどこか素朴で凛とした、
でもイヤミにならない自然な感じに好感が持てました。
本では
最後、
もう葉子が死んでしまうって辺り、
全然読めませんでした。
壮絶ではなく、
そっと本を静かに閉じるような
彼女の最後はそんな感じでした。
山崎の喪失感が居たたまれない。
でも、すごく優しい話です。
愛する人が死ぬとき、
ここまで出来て、
最後を看取れたら、
そして彼女の言葉がそこに残ってて
『幸せだった』と言ってくれたら、
それはそれで
後悔は無いのかもしれないですね。
ちょっと理想なんです。
死ぬときは
無理にでも笑って、
『幸せだった』って、旦那に言ってあげたいなって。
だから、
言葉を残せた葉子と山崎の恋は
きっと幸せだったんだろうなと思っています。
- アジアンタムブルー (角川文庫)/大崎 善生
- ¥580
- Amazon.co.jp
映画もいいですけど、
本も読んでみてください。
これは泣けます。