3月15日

満願を迎え、

二月堂では午前中から

「達陀帽頂かせ」が

始まり、堂内では

お昼頃から涅槃講が

始まります。

 

「達陀帽頂かせ」は

達陀で使用したものと

同じ帽子をかぶせてもらう事で

一年の健康を願う

…というような行事で、

基本的に子供に行うのですが、

大人でもかぶせて頂けます。

 

達陀帽はこんな感じ。

 

実際に帽子をかぶるというよりも

頭の上に宙に浮かせるという感じ。

 

涅槃講はお堂の中は扉が

開けられているので

明るいですが、

外と同じ気温です。

局からも練行衆の皆様の

お顔もはっきり見えますし、

行が終わるということで

笑顔も見えたりします。

 

それが終わると、皆様揃って

石段を降りてきて、

向かい側の開山堂へ

参拝なさいます。

 

参拝はすぐに終わって

出てこられます。

円陣になって、お疲れ様でした

ということで解散になり、

周囲の方たちと

歓談されながら、

自坊へお戻りになります。

 

一晩で前ブログに載せたように

マスクが真っ黒に

なってしまうわけですが、

練行衆の皆様は14日間

マスク無しで、もっと長い時間

(昼も夜も)お堂に入られるので

2週間くらいは口や鼻、耳から

煤が出る…と聞いたことが

あります。

その他にも食事は基本1回

(晨朝の行の後はお粥さんを

召し上がるそうですが、

それは含まず)、

体の負担はいかばかりかと…。

 

とりあえず満行(結願)

おめでとうございます🙏

 

私はこの後、二月堂、

法華堂(三月堂)に参拝。

御朱印は頂きませんでした。

 

四月堂も本当に

久しぶりに伺って参拝。

久々だったので御朱印を

頂きました♪

 

降りてきて、

大仏殿にも参拝🙏

こちらも御朱印は

お休みしました。

 

この後、京都経由して

東京へ帰ったわけですが、

泊まった宿が本当に

東大寺の修二会に

浸れる宿だったので、

少しだけ覚書。

 

ロビーには実際に

修二会で使用された紙衣

(かみころも)が

展示されていました。

 

その右側に展示されている

差懸(さしかけ)、

内陣に入る際にのみ使用される

ものなので、外陣で履いて

内陣に入ります。

 

内陣の壇を飾る糊椿の造花。

和紙も全て納品される方が

決まっていて、染めも

ずっと同じ工房からの納品、

それを練行衆の皆さんが

手作りで作ったものです。

 

実はホテルのテレビで

ずっと修二会を支えてきた

童子さん(といっても普通の

男性)のドキュメントを

延々流していました。

奈良だからか?と思ったら

ホテルオリジナルチャンネル

でした。

 

裏方のお仕事もよくわかって

大変勉強になりました。

<(_ _)> 

 

…と、4日も奈良にいたのに

東大寺と奈良博にしか

行かれなかったけれど、

くたくたになったけど、

とても充実していたと

感じています。

 

来年は桜の時期にでも

訪れたいです。

修二会はまたぼちぼち

伺いたい…。