奈良に宿泊して2日目

この日は奈良国立博物館

「中将姫と當麻曼荼羅」展へ。

 

朝は雨が降ったりやんだり、

不安定なお天気でしたが、

その分気温は低くて

ちょっと楽でした。

 

鹿さんたちもぬかるみで

ちょっとひんやり。

 

中将姫(ちゅうじょうひめ)は

奈良(天平)時代の女性で

藤原鎌足の子孫にあたります。

 

美貌と才能に恵まれていましたが、

小さい時に母が亡くなり、

継母に虐待されるようになり、

山に逃げ…などなどあり、

最終的にはお寺に出家します。

そのお寺が當麻寺(たいまでら)で

亡き実母の菩提を弔う日々…

阿弥陀如来の姿を見たいと願うと

高僧が現れ(阿弥陀如来の化身)

蓮の茎を集めるように言われる。

 

(確か父親を通して)蓮を集め、

蓮の茎から繊維を取り出して紡ぎ、

現れた織り手の女性

(観音菩薩の化身)が

一晩にして當麻曼荼羅を織り上げた

…という話。これが當麻寺の本尊と

されています。(国宝)

※実際は絹織りということが

最近の調査でわかっています。

わかっちゃってよかったのかどうか

という気もしますが。

 

この曼荼羅図は約4m四方という

とても大きなもので、綴れ織り

という手法で大変手が込んでいて、

複製がいくつも作られていますが、

時間がかなりかかるそうです。

 

中将姫は29歳で入滅されたそうです。

お若い…

 

中将姫で有名なのはバスクリンの

ツムラの前身の津村順天堂が発売した

「中将湯(ちゅうじょうとう)」

さらに「バスクリン」が

生まれることになります。

※中将湯は漢方の飲み薬。

 

このキャラが中将姫です。

 

展示は仏像は少なくて、

當麻曼荼羅の複製展示が多いです。

といっても江戸時代ですでに

重文指定を受けています。

あとは、阿弥陀来迎図が多く、

刺繍も多く展示されています。

 

特別展を見た後、仏像館の

平常展示を見てから

東大寺へ。

 

午後には晴れて

気温も湿度も上がって

なかなか暑い。

 

大仏様🙏

 

大仏殿の中にはまだ

茅の輪があったので、

何回かくぐりました。

 

二月堂も改めて見ると

かなり崖っぷちに立っています。

 

日暮れまでまだ時間があり、

人はまばらでした。

灯籠の形が様々あるのも、

二月堂の面白いところ。

 

大仏殿、ミュージアム、

二月堂…といつものコースで

疲れきって宿へ戻りました。

 

最終日は當麻寺へつづく…。