奥山智恵野 ―のびのび のんたろうブログ-P2010_0123_163625.JPG


夕焼け空がすーっと視界に、心に滑り込んでくるとき、


私は何ともいえない豊かな気持ちになるのです。



なんだろうなぁ、

普段、忙しくしていたら中々からっぽで外を歩くことのない時間だからかなぁ。



目的地への、決まった時間がないのも楽しいもの。


自分で決めた用事を、自分の好きな順番で、好きな時間にこなしていく。

スケッチブックに箇条書きにされた予定に、ひとつずつ線が引かれていく充実感。



前に、お芝居書くひとで、おんなじようなことするって言ってたひとがいたっけ。

その人は

お風呂に入る


っていうのも入れると言ってたなぁ。



わかるわかる、その感じ。笑






最近、どかーんとお芝居のお稽古があるわけじゃないから決して忙しくはないのですが、
小さい予定をいくつも掛け持ちするとき時々目が回るみたいになっていたので、

今日みたいな日も心地がよいのです。







一昨日は紀伊国屋サザンシアターにシアターキューブリックさんという劇団の公演を観に行きました。


10周年記念の再演ということだったけれど、長曽我部元親とまわりのひとたちの物語をダンスあり、歌あり、そして個性的な衣裳とキャラクターで演じているその斬新さは、若さとチャレンジに溢れて感じられて。

だけども斬新というのは、やっぱりとても難しいんだなぁとも思った。

見た目の華やかさや個性が誰でもとっつきやすい分かりやすさを持つ反面、それらが目立ちすぎてしまうということもあるかもしれないなぁと。




まだうまく言えないのだけれど、
作品とか役とか、役者とか衣裳とか、

どんな要素もプラスの相乗効果で、お客様の「中身」にアタックしていけるようになれたらいいな、

そうありたいな、



そんなことを感じさせてもらえたのでした。



そして、ラストシーン、大阪から元親を乗せて帰った船を出迎える土佐の人々の情景は、その人数も素晴らしい効果を発揮していて目頭がじーんとした。



人間の笑顔が次々と並んだ姿ってこんなにも感動してしまうんだ、と思わされます。





生き生きしたい、舞台でも、日常でも。