NHKで、平田オリザさんとゴリラ研究家の山極寿一さんが対談していた。
山極さんといえば、昨年の夏にアニマルスタディのレッスンで大変お世話になった方。もちろん本の中でですが…。
テーマは‘かかわり合い‘
ゴリラにも人間にも共通する、社会、家族、夫婦、役割、世話をすること、というような行動のなかにあるコミュニケーションについての話。
作業しながらで飛び飛びですが、気になったことを覚書。
平田さんは、人間というものを描き、表現するにあたり、その祖先である霊長類を研究し、自らその世界にどっぷり入り込んでいる山極さんとお話したかったのだとか。
その関心の広がりがまず素敵。
そして、演じる、ということについて。
いろんな役割を、そのニーズに応じて演じ分けられるのは人間の特権。
演じること、期待に応えようとすることに疲れる子どもたちに、大人は「ありのままの自分でいいよ」というのではなく「演じることを楽しめる」ことを教えなくてはいけない。
そして演じる役は変化していくことも伝えなくてはいけない。
かかわり合う中で自分の役割を知り、居場所を作っていくのが生き物。
役者について。
役者は、自分と役の共通点を手がかりに、その両者のせめぎ合う中にようやっと役作りをしている。
決して、別の場所にポンと、まるで降りてきたかように一瞬にしてその役に「なる」わけではない。
支離滅裂ですが、自分には夢のようなコラボレーションで、思わず記しておきたくなりました。
今日は、自主通し稽古日です。
自分はどこでせめぎあえるだろうか。