<帚木(ははきぎ)の見学と学習会>
「昔、信濃国風土記という本を見たところ、園原伏屋の里にははき木という木があった。遠くから見れば帚を立てたように見えているが、近よって見るとどこにあるのか分からない。と例えられた。」 (『袖中抄』顕昭))‥‥‥ 帚木とはなにか?より。
「園原や ふせ屋におふる帚木の ありとは見えて あはぬ君かな」(新古今和歌集)
遠くから見えるが、近づくと見えない。近づいても会えない人、会えそうで会えない人というイメージを帚木に重ねています。
ちょっとした源氏物語ブームです。
【人妻である空蝉と光源氏の恋物語】などに「園原」「帚木」が歌い込まれています。
昭和33年の台風で倒れてしまいましたが、残った幹に若い枝が育っていたことから、数百年後には再び大木になることを期待して「はゝき木」をそのまま保存することになりました。
2時間の勉強会はとても有意義でした。「はゝき木」への登りは、整備されていて高齢者でも楽しめます。
他に「木賊(とくさ)と月」‥‥
「木賊刈る そのはら山の 木の間より みがかれいづる 秋の夜の月」(源仲正)
東山道 ‥‥ 五畿七道(ごきしちどう) 神坂神社 等々。
文学散歩には、まだまだ楽しみ満載です。