朝早く家を出て、羽田へ。

昨日の訃報の連絡を受けて、急遽兄に飛行機のチケットを取ってもらい、兄夫婦&甥っ子、姉と共に飛行機に乗り込み、熊本へ向かいました。

まさか、こんな時期に飛行機に乗るとは思いませんでした。

まだ、おばあちゃんの顔を見ていないから、実感がわきません。こうして会いに行くのは…現実を受け止めに行くようなものなので、あんまり行きたくないな…という思いと、なんだか頭の中は複雑です。


私、飛行機に乗るときはすごくドキドキします。ものすごい大冒険に出かけるような気がして、ウキウキしたりします。

こんな時に不謹慎だけれど、これも実感が沸いてないから…だよな。


朝ごはんも食べていなかった私は空弁を期待して行きましたが、これ!っていうのがなくて、『キムカツ』のカツサンドが売られていたので、それを購入、機内に持ち込みました。


そして、鹿児島空港到着。人吉まで行く高速バスを待つ間、バスターミナル横にあった足湯専用の温泉を発見。

ちょっとばかし、癒されてくることにしました。

ちょっとの間だったけれど、リフレッシュ。温泉をちょこっとだけ飲んでもみましたが、これはちょっときついものがありました。


天気があまり良くないなか、人吉のバス停に、父が来るまで迎えに来てくれて、母の実家へ。

そして悲しい対面。

あぁ、本当なんだ。

でも、漠然としている。

そして同時にものすごく申し訳なくなった。

おばあちゃん、今まであんまり田舎に帰ってこられなくて、ごめんなさい。


こんな時になってようやっと気づいたなんて。

いや、今まであまり田舎に来られなかったこと、親戚と疎遠にしてしまっていたこと、

おばあちゃん孝行なんて一切していなかったこと、、、

今まで本当にごめんね…。そんな思いになった。



そして、村の人たちもお線香あげに家に来てくれた。

お通夜って形になるんだけれど、私は離れたところに住んでいるとはいえ、親族ですから、

外で、弔問の方を誘導することにしました。誰かに言われたわけでも、頼まれたわけでもなく。

でも、何かしらおばあちゃんのために仕事を、役目を、見つけたかったのです。


そして、義理の叔父さん(?)といろんな話をされました。

そのなかで、叔父さんが結婚した…ということ。


このことを知らなかったので驚きました!!

そして、なんでそんな大切なことを教えてくれなかったのか…。

すぐさま、姉、兄に報告。母に真相を尋ねると、母も知らないという。

っていうかむしろ、そんなわけはない…という。


東京で離れて過ごしていた私たちには親戚は知らせてくれなかったのか…。悲しすぎる。

なんて落ち込んでいたら、叔父と同じなまえの男の子が結婚した…というのが真相だった。

なんだ…。


実は私、叔母さんとこの話をしていた義理の叔父さんの結婚式の時に田舎に帰ってきていて、花束を渡す

役目を果たしていたのです。私が5歳くらいの時。

そのとき、義理の叔父さん側の親族から花束係になっていたのが、叔父さんと同じ名前のA君。

このA君と私が同じ年…ということもあって、この話を私にしてくれたようです。

そして、Chieも早く結婚するんだよ…ということを言いたかったらしいです…。

もう、紛らわしい。


おばあちゃんの生前に一番下の叔父さん(Aあんちゃん)が結婚したなんて、おばあちゃんはさぞかし嬉しいかっただろうな…なんて思っていたのに。結局、おばあちゃんは叔父さんのお嫁さんを見ることはできなかったんだよな。


いろんな思いが交錯した、そんな複雑なお通夜となりました。