前回の続きです

 

 

 

なほちゃんのご主人が指差す先には

見覚えのある、黒い子猫








 







あの子がひとりで来るなんてめずらしいな…


と思いつつ



確かいつも食いっぱぐれているし

ごはんを出してあげよう、となり

 

 

しばらく食べるところを見ていたのですが

 

 




そのうちになほちゃんが優しく話しかけて










何だかあっという間に






 





手懐けてしまったんです



まるで魔法のようで

何が起こっているのか分からず



でも外は冷たい雪







 

 



外は寒いし…

 

気付いたらそんなことを口走っていました

 




するとその子猫は



 




 




 

なほちゃんの膝を降りて、

 






 



 



 

部屋を見回して

 

 








 

 

小走りで和室の方へ

 

 

 

 









立ち止まったその場所は












まさに昨日

小鉄が息を引き取った場所でした

 

 

 

 

 

 

驚きました

 


 

まるで、全部知っている

 

とでも言っているようでした

 

 

 



それだけ済ませると、その黒猫はまたなほちゃんのお膝に戻り、

お腹を撫でてもらい、とても気持ち良さそうにしていて、気付いたら









 

 



こんなことになっていました




これはどういうことなんだろう


何が起こっているんだろう


このあとどうしたらいいんだろう




と、完全に混乱していたのですが

 


 

その子が乗る膝からは熱いくらいの体温が伝わってきて












無防備にお腹を丸出しにして

ずっと何か言いながら

私をギュウギュウと揉み続ける姿は

とにかくかわいくて、

かわいくて、笑いながら、

また涙が出てきました







これが、
つなみが家の中に入ってきたときの事です